2023年7月22日
山崎50年は定価だといくら?購入方法や味を紹介
目次
ウイスキーに詳しい人もそうでない人でも知っているであろう、日本を代表するウイスキーと言っても差し支えなさそうな山崎。
サントリーが製造するウイスキーの銘柄の一つであり、12年や18年、25年などがラインナップされていますが、山崎には超長期熟成された原酒が使われた50年が存在することをご存じでしょうか?
今回は、山崎シリーズの中でも異彩を放つウイスキー、山崎50年について解説します。
山崎50年とは?
ウイスキーのラベルには「10年」「12年」「30年」などの年数が記載された物が多く存在します。
これらの年数は熟成年数と呼ばれるもので、そのウイスキーが樽の中で何年間熟成されていたのか、ということを表しています。
しかし、ウイスキーは様々な熟成年数の原酒をブレンドしてつくられるため、例えば、山崎12年の中には12年以外の原酒も含まれているのです。
そのため、山崎50年の中には50年間熟成された原酒のほかに、さらに長期熟成された原酒が含まれている可能性があります。
50年以上熟成され、樽の香りや風味を存分に吸収したとても貴重なウイスキーです。
現在、日本国内だけでなく、海外からのジャパニーズウイスキー需要が高まっていますが、山崎50年はそもそも製造された数も多くないため、相乗効果で驚くほど値段が高騰しています。
50年間熟成された原酒
ウイスキーは熟成されることによって、原酒が樽の香りを吸収します。
また、ウイスキーの液体が綺麗な琥珀色なのも、樽の色が着いているからだそうです。
熟成年数が長ければ長いほど液体に移る香りも色も濃くなります。
そのため、熟成年数が長いウイスキーはクセが強くなり、逆に短いものはクセが強くなく飲みやすいと言われることが多いです。
実際、山崎12年は飲みやすいと評判のようです。
しかし、もちろんクセの強さはマイナスな要素ではありません。
スコッチウイスキーに多く見られますが、「ピーテッド」という記載があるものはスモーキーな香りを特徴としています。
ウイスキーファンの多くはこの香りの虜になっている方も多いのではないでしょうか?
また、熟成年数が長くなると、どの銘柄も手に入りにくくなっていきます。
山崎でも12年よりも18年の方が手に入りにくく、25年はより一層貴重です。
先述しましたが、ウイスキーは様々な年数の原酒をブレンドして作られるので、熟成年数が長い原酒は酒齢の若い原酒にブレンドされ、結果として多くは残りません。
山崎50年も貴重な原酒と貴重な原酒がブレンドされているため、販売本数も数少なく、雲の上の存在とでも言うべき代物なのです。
山崎50年が飲める場所
嘘みたいに貴重な原酒を使用し、おとぎ話の世界の存在かと思えてしまうほどの代物である山崎50年ですが、実はこれをテイスティングすることができる場所があったそうです。
発売された当時も今も世界中のウイスキーファンを魅了し、長期熟成された貴重な原酒を使用している山崎50年。
そんなお酒をテイスティングできるのは一体どんな場所なのでしょうか?
ずばり、山崎蒸溜所です。山崎蒸溜所には蒸溜所見学や来場者が利用することのできるショップがありますが、実は有料のテイスティングカウンターが存在するのです。
このテイスティングカウンターでは、数量限定ではありますが、山崎と白州の25年や、響30年などが試飲できたそうです。
過去にはこのテイスティングカウンターで山崎50年も提供されていたらしく、一杯、15mlを数千円で飲むことができたそうです。
15mlで数千円は高いのではないかと感じてしまいそうですが、貴重な原酒同士がブレンドされているレア中のレアな山崎50年がテイスティングできると考えると、逆に安すぎるようにも感じられます。
山崎50年を購入できる場所
山崎50年は2005年に50本、2007年に50本、2011年に150本、限定販売されました。
現在、需要の高まりや原酒の不足、さらには世に出た数もさほど多くないため、手に入れるのはほぼ不可能と言って良いほどレアなお酒となっています。
ではどこで山崎50年は販売されていて、プレミア価格ではない定価はいくらなのか?
噂では数千万円もの値段がつくと言われている山崎50年の定価と入手方法をご紹介します。
山崎50年の販売価格
山崎50年は、今まで3回、数量限定で販売されています。2011年に発売された当時の定価は100万円(税別)でした。
定価と言えど腰をぬかすほど高く感じますが、現在、山崎50年はプレミア価格で取引されており、定価が100万円は安すぎる、と言う方もいらっしゃるそうです。
山崎50年は終売されたのか?
山崎12年などは大手の酒屋さんでは定番のラインナップだそうなので、手に入りにくいだけで休売や終売はされていません。
入荷したらすぐに売れてしまうだけなのです。
しかし山崎50年に関しては発売されること自体が異例なので、休売や終売情報を追いかけるのではなく、発売されるというアナウンスがあったときに備えておく方が良いでしょう。
過去に発売されていたことの方が嘘に感じられてしまう山崎50年ですが、今後新たに山崎50年が発売される可能性はあります。
というのも、ウイスキーは蒸溜してから樽で熟成されるため、山崎蒸溜所が長期熟成している原酒があれば、今後山崎50年が発売される可能性があります。
しかしウイスキーは熟成年数がバラバラな原酒をブレンドしてつくられ、ラベルに記載されている年数は最も若い原酒の年数を記載しています。つまり山崎蒸溜所で50年熟成された原酒も若い原酒とブレンドされ「山崎50年」の名を冠することなく世に出ているかもしれない、ということです。
こうなると原酒もとても少ないはずなので、新たに山崎50年が発売される日はまだ遠い未来の話かもしれません。
山崎50年の再販
まず、山崎50年の再販に関するニュースやアナウンスは今のところありません。
もし再販されるとなれば日本国内の山崎ファンはもちろん、海外の山崎ファンも争奪戦に参戦してくることでしょう。
いつ再販されるのか、もうこのまま再販されることはないのではないか、と思えてしまいますが、可能性はゼロではないので、気長に待っていても大丈夫でしょう。
年数の若い12年や18年は販売される時期にはある程度の法則があり、年末年始や父の日、お中元やお歳暮の時期に店頭で見かけることができるかもしれません。
しかし山崎50年は販売時期も分からなければ偶然店頭で見かけることもほぼありません。
また、レアなお酒を探す時にはネットで探す方法もありますが、山崎50年に関してはネットでも探すのに一苦労します。
販売数量の少なさと需要の高まりから、2020年のとあるオークションでは4000万円で落札された記録が残っています。
山崎50年を定価で手に入れるには、次に山崎50年が発売されたときに限定販売の狭き門を突破するか、オークションで山崎50年を見つけて大枚をはたいて手に入れるしか方法はないようです。
山崎50年がいかに人気か
発売された当時も今も人気であり、その販売数量の少なさから発売された当時はあっという間に完売したそうです。
現在では山崎50年を手に入れることは大富豪で強運の持ち主でもない限り難しそうですが、これは日本国内に限った話ではなく、世界でも山崎50年、引いては山崎シリーズが世界から高評価を受けているのです。
世界から見た山崎50年
世界から賞賛されるウイスキーである山崎シリーズですが、やはり山崎50年の評価は群を抜いています。海外のサイトを覗いてみると、数々のレビューを見つけることができます。
そしてそのどれもが「すごい。言葉にならない」など、驚嘆と賞賛の声であふれています。
また、アメリカのオークションで600,000ドル(日本円で約60,000,000円)で落札されたことがあるそうです。
50年という長い歳月をかけて熟成されたウイスキーは世界的に見ても稀で、山崎50年は日本国内だけでなく、海外でも人気であり、もしオークションで手に入れることを狙っているのであれば世界の富豪たちと熱戦を繰り広げることになるでしょう。
山崎50年のおいしさを引き出すには
山崎50年に限らず、ウイスキーは香りが変化するので、その都度変化を楽しむのも一興です。香りの変化を楽しみつつ、ロックやストレート、ハイボールなど、様々な飲み方を試してみるのも良いかもしれません。
また、ウイスキーはどんな樽で熟成されたかによって味わいが変わります。例えば、シェリー樽で熟成されたウイスキーはワインのような華やかさのあとに、ウイスキーらしいスモーキーな味わいに変化します。
そして山崎50年は海外でも高い評価を得ている日本独自の樽、ミズナラ樽の中で熟成され、液体は深紅に染まります。
その味わいは熟した果実のような甘さを持ち、口当たりは力強く、かつまろやかでいてなめらかなコクがあるそうです。
サントリーの公式サイトでは、山崎12年、18年はどんな飲み方でも美味しく頂ける、という記載がありますが、山崎50年と55年に関しては飲み方についての記載がありません。
しかし、山崎50年は世界から非常に高い評価を得ているサントリー屈指の名作です。きっとどんな飲み方でも素晴らしい体験ができることでしょう。
前述した通り、ウイスキーは味と香りの変化を楽しむお酒です。山崎50年の香りと味わいの変化を存分に楽しんだ後で、自分が一番好きな飲み方で締めくくるのも良いでしょう。
最後に
山崎50年は希少性と人気から、オークションでは目が飛び出るほどの値段で落札されています。
いつ発売されるのか、予想が全くできないことや、発売されても数十本程度と考えると、一生の内にその味を体験することはどんなに幸運な人間でも難しいでしょう。
このように、山崎50年がプレミア価格で取り引きされるということは、資産運用にぴったりな代物であるとも言えます。
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