2023年7月23日

ウイスキーの美味しい飲み方を徹底解説!飲みやすいカクテルレシピも

ウイスキー 美味しい 飲み方

原料や産地、製法などの違いによって特有の風味や味わいが楽しめるのがウイスキー。

 

飲み方を変えれば、その幅はさらに何倍にも広がり、楽しみが増すのもウイスキーの魅力です。

 

そこで今回は、カクテルを含む、さまざまな美味しいウイスキーの飲み方をご紹介します。

 

そもそもウイスキーとは?

 

ウイスキーは、大麦、ライ麦、小麦、オート麦、トウモロコシなどの穀物を原料とし、糖化・発酵・蒸留を経て得られた原酒を木樽に入れて寝かせてつくるお酒です。

 

使う樽の大きさや木材が少し違うだけで、熟成後の香味が大きく変わるウイスキー。

 

この木樽で熟成させるのもウイスキーの特徴であり、その熟成による変化は奥深く大変魅力的です。

 

モルトとグレーン

 

大麦麦芽(モルト)のみを原料とするウイスキーを「モルトウイスキー」といい、複雑で深みのある味わいを持ちます。

 

一方でトウモロコシや小麦、ライ麦など大麦以外の穀類も使って作るウイスキーを「グレーンウイスキー」といい、こちらはクリーンで軽快な味わいを持っています。

 

シングルモルトとブレンデッド

 

「シングルモルト」とは、単一の蒸留所で作られたモルトウイスキー(モルト原酒)のみを瓶詰めしたものです。

 

通常は、同一蒸留所内の原酒を複数混ぜて“蔵の味”を出していることが多いです。

 

「ブレンデッド」は、複数の蒸留所で作られたモルト原酒とグレーン原酒を数種類から、多い場合には数十種類もブレンドし、それを瓶詰めしたものです。

 

ジョニーウォーカーもシーバスリーガルもサントリーオールドも、有名銘柄の大半はブレンデッドなのでこちらの方が見慣れてる方も多いかもしれませんね。

 

まずは基本の飲み方9種類から

 

ストレート

 

ストレートは、その名の通り加水して薄めたりソーダなどで割ったりせずに、ウイスキーそのものの味わいを楽しむ飲み方です。

 

ウイスキー本来の味を楽しめるのでゆっくりと時間をかけ、香りと味と余韻をアルコール感と共に堪能するにぴったりな美味しい飲み方です。

 

基本的に40度以上あるお酒ですので、舐める程度の量をゆっくり飲むのがポイント。

 

また、チェイサー(お水や炭酸水など)や氷を準備しておくのも重要です。

 

チェイサーは、強いお酒を飲む際に酔いを和らげ、より一層味わいや香りを引き立たせます。

 

ウイスキーを飲みながら、合間に少し水を飲むことで、体内のアルコール濃度を下げ、また口の中をリセットするのに効果的です。

 

氷はチェイサーの水を冷やし、さっぱりと飲みやすくするのに使用します。

 

ストレートでの飲み方が美味しいウイスキーは、ブレンデッドからシングルモルトまであらゆるタイプがあります!

 

特に長期熟成させたものがおススメです。

 

ハイボール

 

ウイスキーのソーダ割りで、ウイスキーブームのきっかけにもなった飲み方として人気のハイボール。

 

日本では、ハイボール=ウイスキーのソーダ割りが一般的ですが、本来ハイボールは「蒸留酒やリキュールを何かで割ったもの全般」のことを指すので、実はウイスキー以外のお酒にもあてはまります。

 

ソーダでシンプルに割るだけの手軽さと、アルコール度数を抑えながら、炭酸による爽快感が得られて飲みやすいのが魅力の美味しい飲み方で、炭酸がウイスキーの香りを引き立たせるのも特徴です。

 

ウイスキー1に対してソーダ3~4が一般的な比率と言われていますが、自分の好みやウイスキー銘柄ごとの“黄金比率”を見つけてみてくださいね!

 

ハイボールでの飲み方が美味しいウイスキーは、香りが華やかで味わいに軽快さのあるブレンデッド、またはピートの効いたアイラ島産のシングルモルトがおススメです。

 

トワイスアップ

 

ウイスキーを常温の水だけで、1:1の比率で割る飲み方です。

 

ブレンデッドウイスキーの配合を決める、ブレンダーという人たちが味をチェックする時の飲み方で、通な人の中にはストレート以上にウイスキー本来の風味を味わうことができると言う人もいます。

 

常温の水を使用し、氷も入れないため、ハイボールのような爽快感はないものの、スッキリとした飲み口でウイスキー本来の味わいが楽しめる美味しい飲み方です。

 

常温の水を使用することで、冷やすと失われやすい風味や、氷によって味のバランスが壊れるのも防ぎ、ウイスキーの魅力を損ないにくいのも魅力です!

 

また加水することでアルコール度数を抑えて飲みやすくなるという利点もあります。

 

アルコールの強さも調節しやすいので、ウイスキー初心者の方にもおすすめの美味しい飲み方になります。

 

トワイスアップでの飲み方が美味しいウイスキーは、ブレンデッドからシングルモルトまであらゆるタイプになります。

 

水割り

 

グラスにたっぷりと氷を入れてウイスキーを水で割る飲み方です。

 

ウイスキーを2~3倍程度の水で割り、アルコール度数を大きく抑えられるうえ氷で冷やすので、初心者の方でも飲みやすくまろやかな味わいが特徴です。

 

水の分量を調節すれば、好みのウイスキーの濃さで、自分に合わせて作れるので、欧米圏の方よりアルコール消化がしにくい日本で好まれる飲み方と言われています。

 

水割りの飲み方が美味しいウイスキーは、バランスのよいブレンデッドやシングルモルトがおススメです。

 

オン・ザ・ロック

 

通称「ロック」と呼ばれることが多く、グラスに氷を入れてウイスキーを冷やして味わう飲み方で、作る際はウイスキーを氷にかけるように注ぐのがポイントです。

 

ロックの飲み方はウイスキーが冷やされてアルコールの刺激が和らぎ、氷が溶けた分の加水によりアルコール度数も抑えられるので、ストレートよりも飲みやすくなるのが特徴です。

 

最初はストレートに近く、氷が溶けることによって段々と水割りに近くなっていくので、ウイスキーの味の変化を楽しめるのも魅力ですね。

 

オン・ザ・ロックでの飲み方が美味しいウイスキーは味・香りともに強めのバーボンウイスキーがおススメです。

 

ハーフ・ロック

 

オン・ザ・ロックにしたウイスキーを、さらに水で割る飲み方がハーフロックになります。

 

トワイスアップやオン・ザ・ロックよりも一層アルコール度数を抑えられ、ウイスキーを冷やして刺激も穏やかにでき、ウイスキーの香りと味をマイルドに引き出して楽しめるのが魅力です。

 

ロックだと強すぎるけど、水割りほど薄めたくない場合や、個性的なウイスキーが苦手な方、初心者の方にもおすすめの飲み方です。

 

ハーフ・ロックでの飲み方が美味しいウイスキーは繊細なフレーバーを持つシングルモルトがおススメです。

 

ミスト

 

ミストは砕いた氷(クラッシュアイス)をグラスに敷き詰め、ウイスキーを注ぐ飲み方です。

 

グラスの外面に白い結露が付き、霧のように見えるのでこう呼ばれています。

 

要領はロックと同じですが氷が細かい分、溶けやすくウイスキーが早く冷えるので飲み始めからアルコール度数が抑えられて、口当たりも優しく飲みやすいのが特徴です。

 

キンキンに冷えて爽快感と清涼感がある飲み方なので、クセがあるウイスキーもスッキリとマイルドに味わうことができます。

 

ミストでの飲み方が美味しいウイスキーは穏やかな味わいのブレンデッドがおススメです。

 

ウイスキーフロート

 

ウイスキーフロートは水を入れたグラスにウイスキーを浮かせるように注いで、水とウイスキーの境界線を作る見た目でも楽しめる飲み方です。

 

ウイスキーは水よりわずかに比重が軽く、その比重差によって層を作るため綺麗なグラデーションが生まれます。

 

作り方はシンプルですが、初心者の方には上手く作るのにコツが必要です。

 

氷を入れたグラスの7分目まで水を注ぎ、その後マドラーに沿わせてウイスキーをゆっくり静かに注ぐのがポイントです。

 

かき混ぜずに層を作ったままの状態で飲むため、ストレートウイスキーの味わい、続いてオンザロック、さらに水割りと、徐々に混ざり合って味の変化を楽しめるのも魅力です。

 

飲み進めるうちに水と混じりあってアルコールが薄くなるため酔いが回りにくいのも特徴で、好みで氷を入れると、飲みやすさも増します。

 

ウイスキーフロートでの飲み方が美味しいウイスキーは香りや味わいに強さと複雑味のあるシングルモルトがおススメです。

 

ホットウイスキー

 

ホットウイスキーはその名の通りウイスキーをお湯で割り、あたためて味わう飲み方です。

 

冷やして飲むより、ウイスキー比率が低くても香りが広がり、本来の味わいが一層引き立つのが特徴です。

 

好みでシナモンなどのスパイスを加えたりレモンなどをトッピングしてホットカクテル風にして味わうのも美味しいです。

 

ホットウイスキーでの飲み方が美味しいウイスキーはクセのないアイリッシュウイスキーやまろやかな香りのバーボンウイスキーがおススメです。

 

ウイスキーベースのカクテル

 

レシピにはバリエーションがあり、またバーテンダーによっても異なりますが、今回は家でも作りやすいカクテルのレシピをいくつかご紹介させていただきます。

 

ミント・ジュレップ

 

バーボンウイスキーをベースとした、ミントの清涼感と印象的な見た目を楽しめる甘口の冷たいロングカクテルです。

 

競馬のケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクとして名高いです。

 

材料は

・バーボンウイスキー 45~60ml

・ミントの若芽 3~6本(飾り用も含む)

・砂糖 小さじ1~2

・ミネラル・ウォーターまたは炭酸水 20~30ml

 

グラスに水(炭酸水)、ミントの葉、砂糖を入れミントの葉を潰しながら混ぜ砂糖もよく溶かしておきます。

 

クラッシュドアイスをグラスいっぱいに詰めて軽くかき混ぜます。

 

最後にミントを飾って完成です!

 

甘口で大変飲みやすい反面アルコール度数も高めなので、飲みすぎには注意してください。

 

スコッチコリンズ

 

イギリス・ロンドンの伝説的なバー「ジョンコリンズ」が考案したスコッチカクテルです。

 

甘酸っぱくてすっきりした味わいのロングカクテルです。

 

材料は

・スコッチウイスキー 60ml

・レモンジュース  20ml

・シュガーシロップ(ガムシロップ) 10ml

・ソーダ 120ml

 

ソーダ以外の材料をシェイクしてグラスに注ぎ、氷を加えてからソーダで満たし、軽くかき混ぜたら完成です。

 

ガムシロップの量を調整したら、甘くないカクテルにすることもできるので、お好みの加減を探してみてください。

 

カウボーイ/ミルク・パンチ

 

いわゆるウイスキーのミルク割りです。

 

バーボンウイスキーを使ったものが「カウボーイ」、スコッチウイスキーを使った場合は「ウイスキーミルクパンチ」と呼ばれています。

 

材料

・バーボンウイスキー:45ml

・牛乳 180ml(ホットの場合)90ml(アイスの場合)

・砂糖 お好み(ティースプーン1杯が基本)

 

材料をグラスに入れ、良くかき混ぜたら完成です!

 

牛乳とウイスキーって美味しいの…?と思われるかもしれませんが、ウイスキーとは思えないほど飲みやすい味の美味しいミルクカクテルなので、飲み慣れてない方に特におススメです。

 

お好みで生クリームを加えたり、ナツメグを入れるのも美味しいですよ。

 

まとめ

 

ウイスキーには基本となる9種類の飲み方があります。

 

カクテルベースとして活躍することも多く、多種多様な飲み方ができるのも魅力です。

 

ウイスキーのミルク割りは筆者もお気に入りの飲み方なので、是非試してみてください!

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

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