ウイスキー好きな友人や上司、パートナーへのプレゼントにウイスキーを贈ろうと検討されている方の悩みの大半が「一体どのようなウイスキーをプレゼントすればいいのか」ということだと思われます。

 

そこで今回は、ウイスキーをプレゼントする時はどこを抑えればいいのか？

 

より特別感を出すにはどのようなものを選べばいいのか？についてご紹介します。

 

プレゼントするウイスキーの選び方

 

ウイスキーを飲み慣れていない人にとってウイスキーは「どれもアルコール度数がきつくて同じ味」という印象を持たれているということがほとんどだと思います。

 

実際、私もお酒にのめりこむ前はそう思っていました。しかし、産地や製法そして原料の違いでその味わいは大きく変わってきます。

 

ウイスキーはどういったお酒なのか

 

ウイスキーの定義は3つあり、第一に大麦やライ麦、トウモロコシ、小麦、オート麦などの穀物が原料であることです。

 

次に、穀物を糖化させ発酵させた後に蒸溜していることです。

 

そして最後に、木樽で熟成させていることです。実は、蒸留したてのウイスキーはニューポットと呼ばれる無色透明の液体で色はついていません。ウイスキー独特の琥珀色は、熟成により木樽の色合いが移った結果なのです。

 

この3つの定義を満たしたときにはじめてウイスキーと名乗ることができます。

 

ウイスキーの種類

 

ウイスキーには大きく分けて3つのジャンルが存在します。「シングルモルトウイスキー」「グレーンウイスキー」「ブレンデッドウイスキー」の3つです。この3つを簡単に説明すると以下のようになります。

 

シングルモルトウイスキー：二条大麦というデンプンを多く含む麦を原料に製造されるウイスキー

グレーンウイスキー：二条大麦以外の穀物を原料に製造されるウイスキー

ブレンデッドウイスキー：シングルモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜたウイスキー

 

ちなみに、このジャンルの中でも比較的人気なのがシングルモルトウイスキーです。代表的なものでいうと日本の山崎やスコッチのマッカランなどです。

 

相手の好きな生産国を調べる

 

プレゼントする相手がウイスキー好きであれば高価な物、もしくは酒販店のおすすめを買っていけば間違いはないと思われる方も多いと思います。

 

しかし、上記で述べた通りウイスキーは産地や生産者によって大きく味わいが変わるので、相手の好みではないものを選んでしまう可能性があります。

 

なので、可能であれば普段飲んでいるウイスキーを教えてもらいそのウイスキーを買うか、同じ産地の別のウイスキーを買ってみるなどするとプレゼントの質感が大きく変わります。

 

それが難しいということであれば無難なブレンデッドウイスキーの上位クラス、もしくは限定品の珍しいものを選ぶと喜ばれることが多いでしょう。

 

どれぐらいの価格帯がいい？

 

価格もピンキリなウイスキーですが、5,000円～10,000円ぐらいの予算で選ぶことをお勧めします。

 

理由としては、ウイスキーの界隈でも一番人気があると言っても過言では無いシングルモルトウイスキーは、需要高や原料の高騰などで日に日に値段が上がっており安いものでも5,000円～ということがほとんどであるためです。

 

加えて、より珍しいものとなると生産量が少ないことや、限定品だとどうしても価格が定番品より高価なことが多いので、それぐらいの価格を目安に選ぶといいでしょう。

 

ただ、価格がすべてというわけではなく、その人の初めて飲んだウイスキーや思い出のウイスキーを聞いて選ぶことが案外一番喜んでもらえるのかもしれません。

 

大枠を抑えよう！5大ウイスキー

 

ウイスキーの代表的な産地としてスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本この5つが存在します。

 

産地ごとの個性的な味わいを楽しめるスコッチウイスキー、

新樽由来のバニラと香ばしさを感じるバーボンウイスキー、

巧みな技術で世界に認められたジャパニーズウイスキー、

3回蒸留でまろやかで引っ掛かりのないアイリッシュウイスキー、

ライトな味わいで飲み疲れしないカナディアンウイスキーなど、産地ごとにその特徴が変わってきます。

 

それでは、５大ウイスキーについてどのような違いがあるのか詳しく解説していきます。

 

スコッチウイスキー

 

スコッチウイスキーとは、イギリスの北部スコットランドで製造されるウイスキーのことを指します。スコッチウイスキーは産業として世界の全消費量の半分近くを担っており、世界を代表するウイスキーです。

 

スコッチは産地によってはスムースな味わいのもの、泥炭由来の独特な香りを放つものまで、違う個性を持っており好みがかなり分かれます。

 

そんなスコッチウイスキーの中でもギフトとしておすすめなのがシングルモルトの「マッカラン」です。マッカランは通称ウイスキー界のロールスロイスと言われていて、熟成させる樽の木材から選ぶという徹底ぶりを見せるシングルモルトウイスキーです。

 

マッカランはウイスキーを飲み始めた人、熟知された方へも喜んでもらえるウイスキーであることは間違いないでしょう。

 

アイリッシュウイスキー

 

スコッチウイスキーに比べると知名度が下がってしまいますが、スコッチと同じくイギリスに属するアイルランド共和国、北アイルランドにて製造されるウイスキーです。

 

味わいとしては、主に3回蒸留を行うため蒸溜されるニューポットの純度が高く、雑味の少ないスムースな飲み口のウイスキーが多いことが特徴です。

 

そんなアイリッシュウイスキーでは「ブッシュミルズ」のラインナップがおすすめです。

 

世界で一番最初にウイスキーの製造免許が与えられた場所にある、歴史のあるウイスキーです。プレゼントを渡す際にそんな小話を話せば相手も関心してくれるでしょう。

 

バーボンウイスキー

 

バーボンウイスキーはアメリカ、主にケンタッキー州で製造されるウイスキーです。

 

先ほど説明した、スコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーとは違い主な原料がトウモロコシとなっており、新樽と言われる樽の内側をローストした樽を使い2年以上熟成させたものをバーボンウイスキーといいます。

 

味わいとしては新樽由来のバニラのニュアンスを中心に、各生産者が原料である穀物の配分を変えて唯一無二の味わいを求めている、より個性的なウイスキーです。

 

ギフトとしておすすめなのが、ジムビーム社が手掛けるスモールバッチシリーズの「ブッカーズ」です。最初に説明した予算は大きく上回ることになりますが、バーボン好きであれば間違いなく喜んでもらえます。

 

カナディアンウイスキー

 

カナディアンウイスキーは、進んで飲んではいないがウイスキーに興味があると言っている人へのギフトとしては一番お勧めかもしれません。

 

5大ウイスキーの中でも、軽やかな味わいでウイスキーとして楽しむ他カクテルベースにも使用できる汎用性に優れたウイスキーです。

 

その中でも、「カナディアンクラブ」が一番のお勧めで「プレブレンディング」と言われる手法を採用しており、カナディアンウイスキーらしいまろやかな味わいを堪能できるウイスキーとなっているためです。

 

加えて、この「カナディアンクラブ」は禁酒法時代のマフィアとFBIの逮捕劇の実話を元にした映画「アンタッチャブル」でも登場します。

 

ちなみに、マフィアのボスであるアル・カポネが特注でカナディアンクラブの親会社ハイラムウォーカー社に密輸させるための瓶を製造させたこともあるようです。

 

ジャパニーズウイスキー

 

ウイスキーをギフトにする場合、どれを渡しても間違いなく喜んでもらえるだろうウイスキーはジャパニーズウイスキーではないでしょうか。

 

スコットランドの製法を基にしているためスコッチと比較すると歴史は浅いですが、今やスコッチを凌駕する勢いを見せています。

 

そんなジャパニーズウイスキーの中でどれをおすすめするかと言われれば、間違いなく「サントリーシングルモルト山崎」でしょう。

 

山崎は蒸溜所内にある100種以上のモルト原酒を作り分け細かな日本人らしい巧みな技が光る、世界を代表するウイスキーです。

 

ただ、現状需要高で手に入れることが困難になっているウイスキーなので、ギフトとして検討する時は前もって下調べと準備をする必要があります。

 

より特別な人にはこんなものも

 

上記で説明した5大ウイスキーでは少し物足りないという方には、一緒にそのウイスキーに合うおつまみや飲み比べのセットを渡してみたりすることもおすすめです。

 

加えて、生まれ年のウイスキーや、ラベルを印刷してもらえるサービスなども存在するのでそれについて解説していきます。

 

飲み比べやおつまみのセット

 

食べ合わせや飲み比べのセットを渡すことでよりプレゼントしたウイスキーが輝く、そんなこともあります。

 

おつまみだとクリームチーズレーズンラムがおすすめです。

 

レーズンバターのように油のくどさが無く、クリームチーズ由来の爽やかな酸味とレーズンの凝縮した果実味、ラムのスパイシーなニュアンスでバランスの取れた優秀なウイスキーのお供です。

 

飲み比べだと、ブレンデッドウイスキーと、そのブレンデッドウイスキーのキーモルトになっているシングルモルトの飲み比べがおすすめです。

 

ブレンデッドウイスキーとはモルト原酒とグレーン原酒を掛け合わせたウイスキーのことを指します。

 

では、キーモルトとは何なのかというと、ブレンデッドウイスキーを作るときにブレンドされる味の決め手になるモルト原酒のことを指します。

 

何故その飲み比べがいいのかというとキーモルトを感じ取るためのテイスティング力やブレンドの構成を想像したりする楽しさがあるからです。

 

そんな説明を基にプレゼントをしてみると玄人感が出ていいかもしれません。

 

ボトラーズウイスキー

 

ウイスキーにはワインのように生まれ年のものは無いと思っている方も多いかもしれませんが、実はウイスキーにも生まれ年のものは存在します。それがボトラーズウイスキーです。

 

ボトラーズウイスキーとは、ウイスキーを瓶に詰める業者が各蒸留所から原酒を買い取って熟成させるひときわ珍しいものです。

 

各社ボトラーズブランドはこだわりが強く、「いつ樽にこのウイスキーの原酒を入れて、いつまで熟成させた、何年のウイスキーです。」といった説明書きが付属されていることが特徴です。

 

それを加味してプレゼントする方の生まれ年とボトラーズなどで検索してみると、求めていたウイスキーが見つかるかもしれません。

 

名前入りラベル

 

様々なギフトの形を紹介しましたが、ストレートに相手に喜んでもらえるプレゼントと言えば名前入りのものでしょう。

 

インターネット上では、既存の製品に似せたラベルで相手の年齢や名前などを書き込んでくれるサービスも存在します。

 

海外のものから国産のものまで取り扱いのバリエーションは豊富です。ただ欠点としては、ウイスキーの内容と価格が見合わないことがあげられます。

 

プレゼントするウイスキーは中身で選びたいという人には他の選択肢からウイスキーを選ぶ方が良いかもしれません。

 

まとめ

 

今回はウイスキーのギフトにはどういったものを送ればいいのかをご紹介しました。

 

ウイスキーはお酒好きであれば喜んでもらえるギフトとしてピッタリだと思います。プレゼントする相手に応じてウイスキーを選べば相手もきっと喜んでくれるでしょう。

 

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