2023年7月11日
【2023年】竹鶴の買取相場!高く売る方法や買取サービスを紹介
国産ウイスキーの「竹鶴」は、日本を代表する高級ウイスキーのひとつです。
日本を代表するウイスキーとして世界中で人気を集めています。
市場では定価よりかなり高い価格で取引されており、販売されても売り切れになることも少なくないようです。
今回は、竹鶴の人気の理由と現在の買取市場における価値について解説します。
竹鶴の特徴
ニッカウヰスキーが販売している竹鶴は、最上級の飲みやすさを追い求めて、ニッカウヰスキーが誇るさまざまなモルトをより精緻に磨きあげ、ブレンドを再編成したウイスキーです。
宮城峡のモルトをベースに余市のモルトをヴァッティングして造られています。
モルト同士を組み合わせるヴァッティングは、多様な原酒を用いるブレンデッドウイスキーとは異なりモルト独自の個性を生かした味わいを愉しめるのが特徴です。
なめらかで艶やかな口当たり、華やかでフルーティーな香り、そして重厚なモルトの甘みとコクが感じられます。
さらに、熟成期間と共に深みを増していき、重厚感と趣ある味わいに変化していきます。
ピュアモルト・12年・17年・21年・25年・35年のラインナップがあり、どれも個性豊かで、酒齢により明確な個性を持ったウイスキーです。
「竹鶴」というブランド名は、ニッカウヰスキーの創業者でもある竹鶴政孝氏の名前から付けられました。
サントリーウイスキーの直接的始祖、マルスウイスキーの間接的始祖でもあり、その業績から「日本のウイスキーの父」と呼ばれています。
NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のモデルであり、近年のジャパニーズウイスキーブームの立役者として人気を誇っています。
竹鶴は受賞歴も数多く、ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)では、竹鶴12年、竹鶴17年、竹鶴21年、竹鶴25年が金賞を受賞、WWA(ワールドウイスキーアワード)では、竹鶴21年がワールドベストブレンデッドモルト賞を受賞し、竹鶴25年はウイスキー部門において最高賞を受賞するなど世界的にも注目を集めています。
竹鶴の歴史
「竹鶴」は、シングルモルトとブレンデッドウイスキーからなるピュアモルトウイスキーです。
2000年に「竹鶴12年ピュアモルト」として、ニッカウヰスキーから発売され、翌年には「竹鶴17年ピュアモルト」が発売されるなど、今では日本を代表するウイスキーの一つとなりました。
「ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいピュアモルトウイスキー」を目指して美味しさと飲みやすさを追求し続けた結果、世界中で高い評価を受けるまでになりました。
NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』でご存知の方も多いかと思いますが、竹鶴正孝氏は「日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい」という想いで、スコットランドへ留学しスコッチウイスキーについて学び、日本に製造方法を持ち帰りました。
当時は、日本に国産ウイスキーは存在しておらず、アメリカの模造ウイスキーが販売されていました。
なかなか日本で竹鶴氏が作るウイスキーは受け入れてもらえませんでしたが、やがて純国産ウイスキーが日本で認めてもらえるようになりました。
その後、竹鶴は数々の賞を受賞し世界的に高く評価されています。
竹鶴の蒸溜所
「竹鶴」は余市蒸溜所(北海道余市町)と宮城峡蒸溜所(仙台市)の2つの拠点で生産した原酒から造られています。
余市蒸溜所は、ウイスキーづくりの理想郷を求めた竹鶴がひらいたニッカウヰスキー初の蒸溜所です。
スコットランドで学んだウイスキーづくりを一切の妥協なく再現するため、スコットランドに似た気候と自然環境を求めて辿り着いたのが、小樽の西、積丹半島の付け根に位置する余市だったのです。
竹鶴政孝を駆り立てたウイスキーへの愛情と情熱は、余市蒸溜所開設から80余年の時を経た今に至るまで、脈々と受け継がれてきました。
その象徴とも言えるのが、石炭直火蒸溜です。
竹鶴が修行したハイランドのロングモーン蒸溜所にならって採用した製法ですが、適切な火力が保たれるように石炭をくべ続けるには熟練した職人の技が必要です。
そのため、現在は世界でも希少な蒸溜法となっています。
宮城峡蒸溜所の一番の特徴は、カフェ式連続式蒸溜器を導入していることです。
雑味成分が残りやすいことから、建設当時すでに時代遅れとされていた機材ですが、竹鶴氏は逆にその成分を原料本来の香りや甘みに変えて長所としました。
ポットスチルも余市蒸溜所とは異なり、胴体部分に膨らみのあるバルジ型となっています。
また余市が直火蒸溜なのに対し、宮城峡蒸溜所はスチーム方式を採用しており、熱した水蒸気でじっくり蒸溜することにより、まろやかで味わい深い原酒を製造しています。
モルトウイスキーのほかにトウモロコシやライ麦などを原料とするグレーンウイスキーも生産していて、ブレンデッドウイスキーに幅広い個性を与えるのになくてはならない存在となっています。
竹鶴の種類と買取相場
竹鶴には、「ピュアモルト・12年・17年・21年・25年・35年」のラインナップがあり、どれも個性豊かで、酒齢により明確な個性を持ったウイスキーです。
2020年3月末で「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」の3種類が終売しています。
現行品は「竹鶴ピュアモルト」「竹鶴12年」「竹鶴35年」の3種類です。
※下記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※市場状況や在庫状況により買取価格が変動する場合があります。
※買取相場の価格は未開封・未使用品を想定しています。
竹鶴ピュアモルト
竹鶴ピュアモルトは、熟成年数を表記しないノンエイジウイスキーであり、竹鶴の中でも最も入手しやすいです。
現在でも新品が販売されているのはこのノンエイジの竹鶴のみですが、数量が限定されているため、見かける機会は多くありません。
2020年3月31日からリニューアルして、ラベルの色が黒からベージュに一新されています。
飲みやすさを追求したウイスキーとなっていて、入手難易度の低さからも初心者におすすめのウイスキーです。
ノンエイジウイスキーですが、2014年と2016年にISCにて金賞を受賞しています。
竹鶴ピュアモルトの買取相場は1,500円~4,000円です。
竹鶴12年
竹鶴12年はかつてのスタンダードボトルに位置するウイスキーであり、12年以上熟成させたモルト原酒をブレンドしています。
2008年にはISCで金賞を獲得していますが、原酒不足が原因で2014年に終売しました。
2005年までは角瓶でしたが、その後は丸瓶になっています。
ブランデーのようなまろやかさと優しいフルーツの甘みの中にモルトらしい力強い香りが同居した飲みやすいウイスキーです。
ウイスキーは熟成させるほど味わいの完成度が高まりますが、竹鶴12年は12年物とは思えないほど洗練されており、17年物にも引けを取らない味わいになります。
竹鶴12年の買取相場は、2,000円〜18,000円です。
竹鶴17年
酒齢17年以上の余市、宮城峡で作られた原酒をブレンドしたウイスキーです。
樽由来のウッディな香りや、円熟した甘さが強くなり、その中で感じられるモルトらしいスモーキーな香りが絶妙なバランスに仕上がっています。
2008年にISCで金賞を獲得しており、2012年から2018年までに、WWAのピュアモルト部門でワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを3回獲得していますが、2020年に原酒不足で終売しました。
竹鶴17年の買取相場は、12,000円~28,000円です。
竹鶴21年
竹鶴21年は、竹鶴の中でも最も多くの賞を受賞した長期熟成のウイスキーです。
長期熟成ならではの味わい深いコクとバランスの良さが特徴です。
熟成した果実のような豊かな香りと華やかな樽熟成香、フィニッシュに近づくに従い現れる、複雑な風味の変化を愉しめる一本です。
2006年から2015年にかけてISCで金賞を6回獲得、2007年から2011年にかけてWWAでワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを4回獲得しています。
さらに、2009年にはISCで世界最高賞も獲得するなど、竹鶴シリーズのなかでも群を抜く受賞歴を誇ります。
伊勢志摩サミットでも、竹鶴25年とともに提供されたニッカウヰスキーの自信作です。
しかし、原酒不足が原因で2020年に終売しています。
竹鶴21年の買取相場は、20,000円~50,000円です。
竹鶴25年
竹鶴25年は、竹鶴シリーズのなかで最も長い25年を超える長期熟成モルトを丁寧にヴァッティングした希少な逸品です。
豊かに広がる芳醇な樽の甘さとほのかなピートのビター感、穏やかな甘さとほのかな苦さが感じられます。
2015年、2017年にはISCで金賞を獲得し、2019年にWWAでワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを獲得しました。
しかし、2020年に原酒不足が原因で終売しています。
竹鶴25年の買取相場は、80,000円〜160,000円です。
発売時の参考小売価格70,000円でしたが、現在では数倍以上の価格で取引されています。
竹鶴35年
竹鶴35年は、2007年10月26日に限定1,200本販売されたブレンデッドウイスキーです。
他のピュアモルトの竹鶴とは異なりグレーン原酒をブレンドしています。
こちらの商品は、ニッカウイスキーの相談役であった竹鶴威の署名入りであり、シリアルナンバーが振られているため、コレクター需要が非常に高いです。
竹鶴35年の買取相場は、300,000円前後です。
高額買取になる竹鶴の商品
特に高値で取り引きされているのは、竹鶴25年、竹鶴35年です。
プレミアムが付いたボトルや終売している商品も多く希少な逸品も少なくないため、買取市場においても相場が高騰しています。
ネットオークションでは20万円以上の価格で取り引きされ、入手困難な状態が続いています。
50万円前後で取引されているものもあり、海外からの人気も高いです。
今後も買取市場においての価値の動向が注目されています。
竹鶴の買取価格が高騰している理由
竹鶴が高く売れるのには、いくつか理由があります。
それぞれの理由を見てみましょう。
ジャパニーズウイスキーの人気が高まっている
2000年代に入ってから、国際的な権威のあるウイスキーのコンペティションで、竹鶴などのジャパニーズウイスキーが次々に賞を獲得するようになりました。
2011年から4年連続で「竹鶴21年」が、イギリスのウイスキー専門誌が主催する国際コンクールのWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)でワールド・ベスト・ブレンデッドモルト(ピュアモルト)ウイスキーという世界最高賞を受賞しました。
さらに2015年には「竹鶴17年」がブレンデッド・モルトウイスキー部門で世界最高賞を受賞し、世界中の人に認められています。
数多くの受賞により世界的に人気が高まり、価格が上昇しています。
原酒が不足している
現在、市場に流通しているエイジングされたウイスキーの多くは、1990年代に仕込まれたものです。
ウイスキーは、大麦麦芽(モルト)を原料としていますが、糖化・発酵させ、蒸溜することで原酒を作りその後、樽の中でじっくり寝かせて熟成させます。
商品によって、12年や17年など長期熟成が必要になるため、完成までにはそれだけの時間を要します。
近年のジャパニーズウイスキーの需要に供給が追いつかないため、原酒が不足しています。
このように、需要に対して供給量が追いついていないことも、価格が上昇する原因の一つです。
こだわりのヴァッティング
ヴァッティングとは、モルトウイスキーとモルトウイスキーを混和することを指します。
竹鶴は、ブレンダーによる繊細な作業により、より価値を高めるための美味しさが追求され続けています。
ドラマの影響によるジャパニーズウイスキーブーム
「竹鶴」の名前は、ニッカウヰスキーの創始者竹鶴政孝にちなんだものです。
竹鶴政孝は2014年から2015年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」 のモデルにもなっており、その影響はとても大きく、竹鶴だけでなく、「余市」やサントリーの「山崎」など、空前のウイスキーブームを巻き起こしました。
このことも、竹鶴をはじめとする、ニッカウヰスキーの人気が高まった理由の一つとなっています。
竹鶴の買取業者を選ぶポイント
竹鶴を買取に出そうと思ったとき、どの買取業者に依頼するのが良いのでしょうか。
ここでは竹鶴を安心して買取に出すために、買取業者を選ぶポイントを紹介します。
インターネットや電話で買取依頼を受け付けている
買取サービスの利用というと、買取店に売りたい品物を持ち込んで買取してもらうという形を想像する方が多いかと思います。
しかし実際には、お酒を専門に取り扱っている買取店も存在しますが、数が少ないのが現状です。
近くに店舗がない場合は、遠くの店舗までウイスキーを持ち運ばなければいけないので、時間と手間がかかります。
また、ウイスキーはガラスや陶器のボトルに入っているので、遠距離を持ち運んでいる際にボトルが割れたり、ヒビが入ったりしてしまっては大変です。
そこでおすすめするのが、インターネットや電話で買取依頼を受け付けている買取業者です。
全国規模で買取サービスを展開しているような大規模な買取業者では、インターネットや電話で受け付けていることが多いです。
全国どこからでも利用でき、ウイスキーを店舗まで持ち運ぶ必要がないというのがメリットです。
お酒の買取実績が豊富
大規模な買取業者はさまざまな買取品目を取り扱っていることが多く、お酒に特化している業者は多くありません。
そのため、買取業者によって得意とする品物が異なります。
竹鶴の本来の価値を正確に見極めてもらうためには、お酒の買取を得意とした買取業者に査定を依頼したいところです。
気になる買取業者があったら、事前にホームページなどを見て、お酒の買取実績が豊富かどうかを確認しておくことをおすすめします。
手数料・キャンセル料が無料
買取業者によっては査定料やキャンセル料などの手数料がかかる場合があります。
せっかく価値の高い竹鶴を売っても、手数料が引かれてしまっては実際に受け取れる買取金額が減ってしまいます。
また、査定だけしてもらいたい場合に、手数料を取られてしまうと気軽に利用することができません。
買取業者に依頼する前に、査定やキャンセルの際に手数料が発生するかどうかを確認しておきましょう。
竹鶴を高く売るコツ
竹鶴を売る際に、できるだけ高く売るために行うといいことを紹介します。
未開封で付属品が揃っている状態
一度開封してしまうと価値が下がってしまいます。
開封済みのお酒は買取できないケースが多いため、売却予定のあるお酒は、開封せずに保管しておきましょう。
また、箱や説明書などの付属品が付いている場合は、付属品があるかないかで買取価格が変わることがあるため保管しておきましょう。
特に希少性の高いお酒や限定品には、付属品が付いていることが多く、付属品がすべて揃っていると高額買取が期待できます。
売却前に綺麗にしておく
綺麗なものの方が買取価格がアップします。
売る前に瓶やホコリを払い、汚れを拭いておいたりなど、簡単にクリーニングしておきましょう。
しかし、やりすぎると傷が付いてしまうこともあるので、ほどほどにできる範囲で綺麗にするのがベストです。
適切な保管方法で保管する
お酒は温度や湿度によって味や風味が変わるため、そのお酒に合った適切な保管方法で保管しておく必要があります。
商品の状態は買取価格に大きく影響するため、保管方法を気にしたことがなかったという人はお酒の管理方法を見直しましょう。
まとめて売る
買取に出すお酒を複数所持している場合は、まとめて売る方が買取価格が上がる可能性が高くなります。
写真を加工したりしない
写真査定の際、綺麗に見せるために写真をアプリで加工したりする人がいますが、それはよくありません。
写真が綺麗でも、実物と違うと最終的な買取価格が下がってしまいます。
あくまでもありのままの状態がわかる写真を送るようにしましょう。
買取価格の理由を説明してもらう
買取価格が相場より低いなど納得のいかない場合は、その買取価格になった理由を説明してもらいましょう。
傷の状態による減額などが明確であったり、商品の相場の話をしっかりしてくれる査定士を選ぶことも大切です。
複数の業者と比較する
竹鶴を売るときは2社以上の業者に見積もりを取りましょう。
査定結果を比較し、最も高く買い取ってくれる業者を選ぶようにします。
ウイスキーなどの酒類は専門性が高く、製造年数、在庫状況、品質など、多くの要素を適切に見なければ竹鶴の本来の買取相場はわかりません。
相場がわからなければ、本来はもっと高く売れたはずなのに、損をしてしまうケースもあります。
特定の銘柄の買取に強い業者、まとめ売りに強い業者など、業者によって得意とするジャンルがあります。
また、キャンペーンの内容や期間限定で買取率をアップしているなど、お得な情報がないかも調べてみるとよいでしょう。
まとめ
竹鶴は、ISCやWWAなど国際的なコンペティションで数々の賞を受賞しており、国内外で人気が高まっています。
しかし、原酒不足によって現在は終売されたものも多く、唯一流通しているノンエイジの竹鶴も数量限定での販売になっています。
竹鶴の買取価格は、熟成年数が増すほど高くなる傾向にあります。
高く売るためには、相場を知ることや保存状態など、いくつかのポイントを押さえておかなければなりません。
さらに重要なのは、竹鶴の価値を正しく評価できる業者へ売却することです。
また、竹鶴で資産運用できることはご存知ですか?
Wgainではウイスキーを買い取るのではなく、価値のあるヴィンテージウイスキーで資産運用ができる日本初のプラットフォームを運営しています。
お客様が所持しているウイスキーもしくは当社が出品するウイスキーの所有権を購入していただき、売却することで資産運用ができます。
ぜひウイスキーがお好きな方、資産運用に興味がある方はご検討ください。