2023年7月22日
響17年の定価や特徴を徹底解説!響はどんなお酒?
目次
サントリーが販売するブレンデッドウイスキーの中でも、最高ランクに位置するのが「響」です。
近年は需要の多さに供給が追いつかず、価格が高騰し、定価で買うのが難しくなりました。今回は、「響17年」の特徴や魅力、味わい、買取市場相場などをまとめてみました。
日本最高峰のブレンデッドウイスキー「響17年」
「響17年」は、サントリーウイスキーが製造する、日本トップクラスのブレンデッドウイスキーです。世界的なコンクールで賞を受賞するなど、その勢いは現在も続いています。
「響」とは一体どんなウイスキーなのかというテーマを主軸に、高騰している理由や定価で買う方法をみていきます。
日本最高峰のブレンデッドウイスキー
「響」は世界的なウイスキーコンペティションで数々の受賞歴を誇り、日本人の味覚のみならず、海外の方にも「おいしい」と感じさせるほどのウイスキーです。
「響」は、さまざまな樽で仕込まれた原酒をブレンドして造られている、ブレンデッドウイスキーというものです。シングルモルトとは違い、原酒の種類、クオリティ、ブレンダーの技量が問われる非常に繊細な原料になっています。
「響17年」は、サントリー創業90周年を記念して造られたもので、まさに日本最高峰と言えるお酒です。
「響」の歴史
サントリーの創業者であり初代マスターブレンダーの鳥井信治郎氏が、「日本人の感性で、世界で愛されるウイスキーをつくる。」という熱い思いを掲げ、日本におけるウイスキー造りの歴史が始まったのが、1923年のことです。
創業者の思いを受け継ぎ、鳥井信治郎氏の次男であり二代目マスターブレンダーでもある佐治敬三氏(小学生の時に母方の親族と養子縁組して佐治姓となる)が、1989年に初の「響」を製造。「響」には、”人と自然と響きあう”というサントリーの企業理念が込められました。
先代たちから受け継いだ原酒という”宝”を守りながら、「響」に込められた思いが今も脈々と受け継がれています。
ウイスキー「響」と音楽の共通点
「響」と音楽の共通点があるということはご存じでしょうか?
当時(1995年)のサントリーウイスキー響のテレビCMで、
「ウイスキーのブレンドはオーケストラの指揮に似ている。あるモルトはバイオリン。あるモルトはフルート。ブラームスの交響曲第1番第4楽章から響は生まれた。36のモルトのハーモニー。今夜グラスでシンフォニーをどうぞ」
と流れていました。
『交響曲第1番第4楽章』は、弦楽器と木管楽器の柔らかな音色が混ざり合い、ヴィオラの旋律が美しく響くのが特徴です。
チェロとコントラバスのピッツィカート(弦を指ではじいて弾く奏法)が旋律をガイドしていて、まるでウイスキーの原酒が重なり合い、味わいが広がる様子を表現しているようです。ブラームスの『交響曲第1番』は着想から完成までに21年の歳月を費やしたといわれていて、ウイスキー「響」に似ています。
「響」も「17年」「21年」「30年」と長い年月を費やした銘柄があります。
サントリーは音楽文化の普及にも力を入れており、西洋音楽のための理想的なコンサート専用ホール「サントリーホール」を開設しました。
「音の宝石箱」と賞賛されるサントリーホールは、音楽で人々の心を満たす音の響きを届け続けています。
こうした評価から世界から注目が集まり、「響」はジャパニーズウイスキーを牽引する銘柄のひとつとなりました。
「響」の世界的な評価
世界的に「響」の評価が高まり、現在は定価で入手するのが難しくなりました。評価されているのは、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)やWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)等の世界的なコンペティションです。
2004年には「響30年」がISC最高賞の「トロフィー」を獲得、「響21年」が金賞を受賞して世界的評価を得ました。
2005年には「響17年」がSWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)で金賞を受賞しました。
2006年のISCでも「響30年」が「トロフィー」、「響21年」が金賞を受賞していて、高い水準で品質を維持しています。
さらに2021年のISCでは「響21年」がダブルゴールドを受賞しています。
「響」が高騰している理由
現在「響」は品薄状態となり、定価で買うのが非常に困難です。
ネットで買おうと思っても、見かけるもののほとんどが、価格が高騰した「プレミアム価格」のものばかりになりました。
なぜ「響」の価格が高騰してしまったのか理由をまとめました。
・ジャパニーズウイスキーの世界的な人気
・日本国内のウイスキーブーム
・世界的なウイスキーコンペティションでの受賞
・需要に対して生産数が少量
また「響17年」は2018年 9月に休売になっています。休売になっているお酒は入手困難であるため古酒になればなるほど価格も上がっていきます。
日本国内では2009年にハイボールブームが起こり、それまで下降の一途だったウイスキー消費量が一転して上向きに転じたということがありました。
近年ではクラフトウイスキーの人気も高まっていますので、そこから現在も上昇傾向にあります。
また、日本国内外での人気により需要が増加し、供給が追い付かなくなった結果、「響」は高騰し、プレミア価格で取引されるようになってしまいました。
なお、現在世界的に物価が高騰しているため、プレミアム価格が今より上がる可能性もあるかもしれません。
ウイスキー「響17年」の特徴
響ブランドとして初めて世に登場したのがこの「響17年」です。
最初は「17年」表記は無く、ノンヴィンテージとして販売されていました。
酒齢17年上の長期熟成モルト原酒と、こちらも17年を超える酒齢の円熟グレーン原酒をブレンドしていることから、その味はまろやかかつ、バランス良く整えられています。
後熟にしっかりと時間をかけているため、かなりフルーツのような風味を感じる逸品になっています。
また「響17年」の中でも、色々なラベルの種類があり模様や色が異なっており価格も異なります。
ウイスキー「響17年」はどんな味?
「響17年」は、30種類のモルト原酒を選び抜いてグレーン原酒とブレンドされています。後熟にも時間をかけているため、まろやかな味わいです。
スモーキーで芳醇な香りが特徴的なウイスキーです。
また、口に含むと、バニラや蜂蜜のような甘い香りが広がり、その後にスモーキーな味わいが感じられます。
常温の「響」を水で割って飲んでみると、フルーティーではちみつのような風味が広がります。 香りが楽しめるウイスキーとなっています。
ウイスキー「響」の価格
「響17年」は、大変人気の高い銘柄です。休売になっているので、現在もなかなか手に入りにくくなっているのではないでしょうか。
「響17年」の希望小売価格は12,000円となっています。休売前の現行品での価格ですので、今後再販される際には変動すると思われます。
休売になったり、限定品となると手に入れたい方も多くなるので価格が上がってしまいます。
「響17年」はどこで入手できる?
大型のイオンや百貨店、量販店やコンビニ
大型のイオンや百貨店、量販店などの店舗では、日常のお買い物時についでにウイスキーコーナーをチェックし続けると、たまにジャパニーズウイスキーが入荷されています。
特に父の日周辺、年末年始、お中元お歳暮シーズンなどギフト商品が活発になるシーズンは店頭に並ぶ可能性が上がります。
大型のショッピングモールはサントリー製品の取扱数が多く、大きな会社が母体であればあるほど、卸される可能性が高いです。
コンビニではミニボトルが販売されている場合もあります。
特定の酒屋さんのお得意様になる
酒屋さんに通う方法が、1番確実に手に入る方法ではないでしょうか。
その理由としては、優良なお店、昔からやっていてウイスキーの種類が多く、地域の信頼が厚いお店に通い続け、懇意になればプレミアウイスキーの入荷情報を教えてくれる場合もあるかもしれません。
ただ、この入手方法は時間と手間がかかってしまうため、根気強さが大事です。
アプリやSNSから速報で、定価でのネット販売の入荷速報を得る
アプリやSNSで、オンタイムでのネット販売サイトの入荷情報を知る方法です。
あらかじめ登録しておくと、各種ネットサイトでプレミアウイスキーが販売されると同時に、スマホに速報で通知してくれるアプリがあるのはご存じでしょうか。
また近年では、SNSで情報を得ることが最新の手段になっておりますので、そのような所から入手をするということも可能なのではないでしょうか。
ウイスキーくじ、ウイスキー福袋、ウイスキーガチャの抽選
定期的にくじや抽選を行っているお店があります。
当たるかどうかは運次第ですが、珍しい「響17年」を購入できるチャンスになります。抽選が外れてしまってもまだ飲んだことのないお酒に出会えるかもしれません。
一つの楽しみにもなりますので1度試してみてはいかがでしょうか。
ウイスキー「響17年」の買取相場
オークションなどではなく、正規のお酒買取業者で売りたい、という方は「響17年」の買取相場を知っていると良いのではないでしょうか。
「響17年」は、その種類によっても価格が変わります。ノーマルなもので1万円前後、「響17年意匠ボトル 『鳳凰』」などは、20万円を超える買取相場となっています。
希少性があるものは買取相場が高くなる傾向にあります。
まとめ
「響」はやはり人気かつ希少性の高いウイスキーなので、価格の高騰も珍しくありません。
そんな高級なお酒で資産運用をすることができるのはご存じでしょうか。
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