2023年7月19日
響の偽物に注意!本物と偽物の見分け方
目次
響をはじめとしたジャパニーズウイスキーの年代物は入手が困難なため、買取市場では高額で取引されています。
定価で購入したくても難しいので、どうしても欲しい場合はフリマアプリやオークションサイトを通じて購入する方もいるでしょう。
フリマアプリで相場よりかなり安い価格で出品されている場合がありますが、偽物の可能性も危惧しなければなりません。
ぱっと見未開封で偽物に見えなくても、空瓶に別の安いウイスキーを詰め替えて未開封状態に偽造するという巧妙な手口も横行しています。
それでは、どのような状態が偽物の可能性が高いといえるのか、見分け方を解説していきます。
響の特徴
響は、1989年にサントリーから発売されたブレンデッドウイスキーです。
国際的な品評会で高評価を得ている国産ウイスキーの代表的な存在で、ウイスキーファン以外にも知名度の高い銘柄のひとつです。
中でも同年に発売された響17年は、サントリー創業90周年を記念して作られたものでしたが、フルーティーで飲みやすい味に高級感のあるボトルで人気を博し、国産ブレンデッドウイスキーの中で最高峰の位置付けとなっています。
創業者の鳥井信治郎から築き上げられてきた製法や、磨き上げられてきた香味がこの一本に凝縮されています。
「日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」がコンセプトになっており、そのため熟成年数にこだわるということをせず、これまでのサントリーのウイスキーづくりの歴史のなかで培ってきた多彩な原酒と匠の技をつぎ込んで作られた逸品です。
響が世界的に注目されることになったのは、2004年開催の「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ (ISC)」 にて「響30年」が最高賞を獲得し、それが話題となり世界的な地位を確立しました。
響のラインナップには、酒齢のある「響12年」「響17年」「響21年」「響30年」という銘柄と、酒齢のない「ジャパニーズハーモニー」などがあります。
響の買取価格が高騰している理由
響はジャパニーズウイスキーの中でも、買取価格が高い商品として知られています。
ここでは、響が高額になる理由を紹介していきます。
ジャパニーズウイスキーの人気が高まっている
2000年代に入ってから、国際的な権威のあるウイスキーのコンペティションで、「響」「白州」「山崎」「竹鶴」などのジャパニーズウイスキーが次々に賞を獲得するようになりました。
数多くの受賞により世界的に人気が高まり、価格が上昇しています。
ドラマの影響によるジャパニーズウイスキーブーム
2014年から2015年にかけて、ニッカウヰスキーの創始者竹鶴政孝氏がモデルとなったNHKの連続テレビ小説「マッサン」 が放映され、竹鶴だけでなく、ジャパニーズウイスキー全体の注目を集める出来事となりました。
このことにより、海外だけでなく国内でのジャパニーズウイスキーブームが起き、今もその人気は続いています。
響の偽物の見分け方
それでは、響の偽物と本物の見分け方を紹介します。
ただ、このポイントを見たからといって素人が確実に偽物かどうかを見分けるのは正直難しいというのが実情です。
しかしこの後紹介する複数のチェックポイントを見れば、偽物である可能性は高くないかどうかの判断にはなるはずです。
キャップ
偽物と本物のウイスキーを見分けるためには、まず第一にキャップに注目しましょう。
偽物のキャップは本物と微妙に異なっており、切れ込みの角度や縫い目の位置、刻印の場所や深さなどが違います。
キャップは、お酒の真贋鑑定では真っ先にチェックされる項目なので、覚えておきましょう。
特に響のキャップは独特なので、本物のキャップの特徴を知っておけば偽物に騙されることも少なくなるでしょう。
シール
シールが貼ってあるかどうかで、本物であるか見分けることができる銘柄もあります。
基本的にはマイレージシールが貼ってあれば本物、なければ偽物の可能性が高いと判断できます。
しかし、マイレージシールが貼ってある空瓶に偽物の中身が入れ替えられている可能性もありますので、他の項目と合わせて確認する必要があります。
色味
本物のウイスキーは金色に近い色をしていますが、偽物のウイスキーは沈殿物があったり茶色で濁ったりしていることが多いです。
しかし、最近の偽物のウイスキーは非常にわかりにくくなっているので、素人には判断が難しいです。
そのため、確実に判断してもらいたい場合は、専門の鑑定士に依頼しましょう。
価格
相場より安すぎる価格で販売されているウイスキーには注意です。
また、空瓶を出品している出品者にも注意してください。
昨今ウイスキーの空瓶やフィルム付きのキャップを購入し、安いウイスキーを中に入れてフィルムを装着して新品に偽造する行為が行われています。
上記の出品者は複数の空瓶を購入し、偽造したうえで余った空瓶を売っていると憶測できます。
一点の出品のみで判断せず、全体の相場を確認しましょう。
購入場所が書いていない
酒店や百貨店などの店舗であれば信頼できますが、できれば店名も書いていると安心できます。
いただきものという記載もよく見られますが、高額で希少なものが贈られることってなかなかありませんし、いただいた高額商品をフリマに流すことも考えづらいのではないでしょうか。
本当にいただきものということもあるでしょうが、一旦疑った方がいいでしょう。
出品者の評価、過去の出品数
悪い評価が多い出品者はもちろん、過去の出品数が0という出品者も非常に怪しいです。
また、本人評価前かつ評価数が少ない、デフォルトアイコンのままの出品者も怪しいので気をつけましょう。
同様に過去の出品があまりに安く設定しているものばかりというのも怪しいです。
響の買取相場
響には、酒齢のある「響12年」「響17年」「響21年」「響30年」という銘柄と、酒齢のない「ジャパニーズハーモニー」などのラインナップがあります。
基本的には熟成期間の長い方が、買取価格が高くなります。
以下では、それぞれの買取相場を紹介します。
※下記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※市場状況や在庫状況により買取価格が変動する場合があります。
※買取相場の価格は未開封・未使用品を想定しています。
ジャパニーズハーモニー
響ジャパニーズハーモニーは、「日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」をコンセプトに、熟成の年数へのこだわりから離れ、サントリーのウイスキーづくりの歴史のなかで培ってきた多彩な原酒と匠の技でつくりあげられたこだわりの逸品です。
華やかな香りと、奥深くもやわらかな味わいが特長です。
買取相場は、10,000円前後です。
響12年
酒齢12年以上のモルト原酒を吟味し、これに相応しいさまざまな12年以上の円熟グレーン原酒をブレンドしています。
梅酒を貯蔵した樽で熟成させた「梅酒樽熟成モルト原酒」を用い、サントリーウイスキーの特長である甘く華やかな香味をより一層引き立てています。
さらに30年を越える長期熟成モルトを加えることで、味わいに厚みと熟成感をもたせています。
はじめに、パイナップル・プラム・ラズベリーを想わせる香りが広がり、続いて蜂蜜やカスタードクリームのような甘い香りが広がります。
買取相場は、30,000円前後です。
響17年
サントリー創業90周年を記念して1989年に発売されました。
酒齢17年以上の長期熟成モルト原酒を厳選・吟味し、酒齢17年以上の円熟グレーン原酒とブレンドしたウイスキーです。
ブレンドのみならず後熟にも時間をかけているため、とても深い味わいとなっています。
多彩な原酒が一糸乱れぬ絶妙の調和のもとに深く豪華なハーモニーを奏でているのは、サントリー伝統のブレンド技術の賜物です。
甘く華やかで豊かな熟成香、響の長期熟成モルトによる気品ある熟成木香が感じられ、まろやかで厚みのあるコクがあり、余韻の豊かなウイスキーです。
買取相場は、50,000円〜60,000円前後です。
響21年
ホワイトオーク樽22年ものを中心に、酒齢21年以上の超長期熟成のものを入念に吟味してブレンドされています。
甘やかなエステリーと、厚みのあるコクが特徴です。
買取相場は、50,000円~90,000円前後です。
響30年
年間数千本しか発売されない貴重なウイスキーです。
サントリー秘蔵の超長期熟成樽の中から最低でも酒齢30年以上のモルト原酒を厳選し、これに酒齢30年以上の円熟グレーン原酒を吟味して丁寧にブレンドされた逸品です。
数が少ないため、すべて手作業で行われています。
買取相場は、500,000円~900,000円前後です。
響35年
サントリー100万樽の保有樽のなかから、1960~1971年に蒸溜された各種山崎蒸溜所育ちの超高酒齢原酒の秘蔵樽を吟味・厳選してヴァッティングされています。
これに35年以上のグレーンウイスキーを合わせ、オーク樽に眠らせてきた円熟の秘蔵品です。
ブレンドした後、さらに半年、オークの樽に詰めて入念にマリイング(後熟)します。
長期熟成モルトならではの複雑な芳香が、重層的なドラマのように馥郁・華麗に広がります。
トップノートには、フローラルな香り、フルーティーな香りが豪華に舞い上がり、続いて、エレガントなシェリー香、伽羅を想わせるウッディー香、バニラや蜂蜜を想わせる甘い香りなどが滾々と湧き立ちます。
口当たりは、重厚にして柔和で、ファッティー(厚みが豊か)でクリーミー(きめ細かく滑らか)な、ミディアムボディーの豪奢なコクが楽しめます。
アフターテイストはクリーンで、洗練されたデリケートな余韻が長く続きます。
2016年発売のものは有田焼とのコラボレーションボトルとなっており、ファンにはたまらない逸品となっています。
買取相場は、5500,000円前後です。
まとめ
今回は、響の偽物と本物の見分け方について紹介しました。
響は高価買取が期待できますが、中には偽物のものも出回っているので十分に注意しておく必要があります。
さらに、売却するときは適切な買取業者を選ぶことも大切です。
Wgainでは、価値のあるヴィンテージウイスキーで資産運用ができる日本初のプラットフォームを運営していますので、ぜひウイスキーがお好きな方、資産運用に興味がある方はご検討ください。
お客様が所持しているウイスキーもしくはWgainが出品するウイスキーの所有権を購入していただき、売却することで資産運用ができます。