2023年7月22日
サントリー白州12年の定価販売はあるのか?購入方法や味を紹介
目次
山崎についでサントリーを代表するシングルモルトウイスキー「白州」。
世界的な需要高から休売や終売が相次ぎ入手困難なジャパニーズウイスキーの一つに数えられます。
そのシリーズの中でも白州ノンエイジに比べると高級なラインナップでもある「白州12年」について定価や入手方法や魅力、味わいなどをご紹介します。
サントリーを代表するシングルモルトウイスキー白州12年
サントリーが製造するウイスキーの一種が白州12年です。
文字通り白州蒸溜所で製造されるモルトを使用しており、蒸溜後最低でも12年熟成されたモルト原酒のみを使って作られています。
ラベルに表記しているのは最低の熟成年数なので、中には12年以上の熟成を経たモルトが含まれており、ラベルに年数が書いているというのはそれ相応の信用があるということなのです。
現在、白州12年だけでなく、山崎や響などのサントリーが販売するプレミアムジャパニーズウイスキーが入手困難になっています。
理由としては、世界的に巻き起こったジャパニーズウイスキーブームで、今や見る影もない非常にレアなウイスキーとなっているからです。
森に囲まれた白州蒸溜所
白州蒸溜所は山梨県北杜市に拠点を構えているサントリーが所有する蒸溜所の一つです。
今では世界中のウイスキー好きが見学に行きたい蒸溜所だと思われますが、2023年6月時点では見学はできないようです。
現在見学施設や併設されているレストランの改装工事が行われていて、2023年の秋頃を目途に再開される予定とのことです。
白州蒸溜所のレストラン「ホワイトテラス」では、ホームページを確認する限り山梨県北杜市原産の野菜や甲州名物の料理などがいただけるレストランのようです。
再開された際には、予約をして是非行ってみたいものです。
白州蒸溜所の成り立ち
サントリーを代表するウイスキー・山崎の蒸溜所が開設50周年を迎えた際、サントリー第二の蒸溜所として山崎とは違うコンセプトを持って作られたのが白州蒸留所です。
公式ホームページにも、ウイスキーを製造する時に使用する水質にこだわりを持っていた初代チーフブレンダー・大西為雄氏が全国を調査しこの地を選び、今の白州蒸留所が出来上がりました。
山崎12年のテイスティングノートには「香り 柿、桃、バニラ/フィニッシュ 甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻」との記載があるのに対して、白州12年には「香り 若葉、青りんご、ジャスミン/フィニッシュ、甘く柔らかなスモーキーさ、キレがよい」と全く違う特徴を持っています。
恐らく、サントリーは白州蒸溜所の建設を発案した時点でこの二つを使った何か新しいものが出来るのではないか?などの構想があったのかもしれません。
その案が後の響に繋がると考えるとより深掘りしてみたくなりますね。
ウイスキー界では異例の水質へのこだわり
ウイスキーは大麦が発芽、発酵を促すために仕込み水にミネラルをよく含む硬水を使用することが一般的に良く知られています。
しかし、白州は南アルプスの花崗岩でろ過された適度なミネラル分を含む天然の軟水を使用して作られます。
その為、通常のウイスキーに比べて発酵のさせ方に違いがあるようで、木製の発酵槽で通常より長い時間発酵させるそうです。
本来ウイスキーは熟成を重ねるたび味わいの密度が高くなり、レーズンや黒果実系のどっしりとした味わいのものが多くなる印象ですが、軟水を使用することで熟成を重ねてもなお爽やかで軽快な飲み口になるようです。
白州12年はどうすれば手に入る?
白州12年は現在非常に手に入れるのが難しいウイスキーの一つとなっています。
店頭で見かけることが非常に難しく、もし見かけることがあったとしても定価の数倍はするプレミア価格で販売されていることが多いです。
もし定価でどうしても手に入れたいということであれば百貨店の抽選販売がおすすめです。
季節の節目や長期休暇前、父の日、母の日などの前に抽選が行われることがありますので、タイミングを見て百貨店にいけばそのチャンスに遭遇するかもしれません。
抽選販売以外ではスーパーで売られている印象が強く、定価で陳列されているところをSNSなどでよく見かけます。
対して専門の酒屋は飲食店などに卸しているか、常連のお客様用にストックしている可能性があるので、酒屋に行って見つけることが出来ればかなりラッキーだと思います。
どうしてもすぐに手に入れたいということであれば、定価より高くはなりますがインターネットでの購入が一番簡単です。お酒の買取専門店などがヤフーオークションや楽天市場その他のサイトで販売しているので、一度検索してみてはいかがでしょうか。
白州12年の定価
白州12年の定価はサントリーの公式サイトで確認する限り、10,000円(税別)とのことです。ただ、この価格での入手はかなり困難かと思われます。
2023年6月時点で白州の公式ホームページを確認すると数量限定再発売と表記はあるのですがその内容が2021年3月30日に白州12年を再販するという内容です。
その更新以降公式ホームページでは再販売のニュースは無く目途が立っていないようです。
ただ、公式での発表はありませんが、2023年4月に山崎と白州の100周年記念ラベルが発売されました。各ノンエイジ、12年の2種類ずつで、通常ラベルと同価格です。
いずれにしても、見つけることが困難であることには変わりません。
白州12年の休売や終売
サントリーのプレミアムウイスキーのラインナップである白州12年は、今のところ公式ホームページでの具体的な再販売の発表はないようです。
過去、2018年6月に一時休売という形で流通が止まっていましたが、2021年3月30日に数量限定再販売の発表がありました。
数量限定のため流通量が少なく、再販売開始して以降すでに2年近く経過した現在、手に入れることが難しくなっていることは間違いないでしょう。
白州12年の入手方法や販売情報
白州12年の入手方法で一番簡単なのはやはりインターネットで購入することです。オークションサイトやECサイトなどで手に入れることはそこまで難しくありません。
しかし、定価ではないプレミア価格での販売が多いため、多少高くてもどうしても手に入れたいという方にはこの方法が一番おすすめかと思われます。
定価で手に入れたい場合は、百貨店や酒類を取り扱う家電量販店、スーパーなどがおすすめです。
一概に百貨店と言っても取り扱いが無い百貨店もあるので、事前に下調べしておくことが重要です。
近鉄百貨店では年末に白州12年などを含む豪華福袋が約100万円で抽選販売されていたことがありました。
家電量販店ではビックカメラが有名で、抽選販売を定期的に行っていることが多いです。
スーパーでは定価でそのまま販売されていることが多く、サントリーウイスキーコーナーに山積みになっているところがよくSNSに投稿されています。
個人的に、白州12年などの国産ウイスキーを探す際にやめておいた方がいいと思うのが、お酒の専門店で探すことです。
お酒好きしかお店に来ることが無いので、常連のお客様に商品をストックしていることが多いためです。
なので、国産ウイスキーの取り扱いがある特定の酒屋を利用していればいずれそのような案内がお店側からあるかもしれません。
白州12年の評価
白州12年の評価は世界的にも高く、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)という世界の3000種類以上のスピリッツ系のお酒がエントリーするコンペで、過去「2011年最優秀金賞」「2012年金賞」「2013年最優秀金賞」「2014年金賞」「2016年最優秀金賞」と輝かしい成績を残しています。
その他にISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)では「2012年金賞」、IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)では「2009年金賞 ベスト・イン・クラス」「2010年金賞 ベスト・イン・クラス」を連続で獲得しています。
白州12年のおすすめの飲み方を紹介
白州12年の飲み方としては、ハイボールが一番いいと言われています。
テイスティングノートを見る限り、「香りは青りんご・若葉・ジャスミン、フィニッシュが甘く柔らかいスモーキーさ、キレの良さ」ということなので、炭酸で香りを開かせてサラサラ飲めるようにするのが一番いいのかもしれません。
食事と合わせるということであれば、鳥肉の香草パン粉焼きやアンチョビを効かせたバーニャカウダなどがおすすめなのではないでしょうか。
ハイボールもいいですが、トゥワイスアップで楽しむのもおすすめです。
ウイスキーのブレンダーの方たちは加水をしていないカスクストレングスの状態の原酒を、常温の軟水を使って一対一で割って味わいを確認する手法をとっています。
なので、少しだけ水をいれて体感アルコール度数が30%前後になるようにすると、ブレンダーの方たちが感じていた味わいを感じることが出来るかもしれません。
まとめ
今や手に入れることが難しくなってしまった白州12年ですが、定価販売で入手するのはかなり難易度が高いと思われます。時間がかかっても大丈夫ということであれば地道に百貨店やスーパー、ビックカメラなどの酒類を取り扱う家電量販店に足を運んでひたすら探すことがいいと思います。
すぐにでも手に入れたいということであればインターネットで探せば取り扱っているサイトはたくさんあるのでその方法を選んでみるのもいいかもしれません。
しかし、定価以上で販売されていることが多く、お金をあまりかけたくないという方にはおすすめはできません。
未開栓で白州12年を飲もうか迷っている方は、お酒の買取業者に一度相談してみるのもいいかもしれません。
その浮いたお金で新たなウイスキーに挑戦する機会を設けることもできますし、取り扱っているバーに行けば白州12年を飲んでおつりが来るなんていうことも可能です。
白州12年以外にも、古いお酒には価値がつくことも多く、高いものだと数千万円という価格になることもあります。
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