2023年7月22日

サントリー白州18年の定価、相場や高額な理由を解説

白州 18 年 定価

白州18年シングルモルトは、サントリーウイスキーのプレミアムブランドです。

 

サントリーの白州工場で造られ、酒齢18年以上の長期熟成した原酒が使用されたシングルモルトウイスキーです。

 

世界中で注目されている銘柄で、ISCという権威あるウイスキーコンテストの金賞を受賞した日本最高峰のウイスキーです。

私自身、白州18年シングルモルトが大好きなので、今回は創業者、メーカー、蒸溜所、モルト、特徴、受章歴、定価、相場、特に飲み方について、紹介させていただきます。

 

「やってみなはれ」サントリーの創業者・鳥井 信治郎氏

 

サントリーの創業者である鳥井信治郎氏は、「大阪の鼻」と呼ばれてます。

 

鳥井氏は鋭い感性を持ち、初代マスターブレンダーとして様々なウイスキーを作り出してきました。1923年、日本で初めてウイスキー蒸溜所を建設したのも鳥井氏です。

 

サントリースピリッツ株式会社


サントリーの名前の由来

 

鳥井信治郎氏が初めて作ったのは「サントリーウイスキー白札」です。

 

ウイスキーは赤玉ポートワインが利益を上げたことで始められたので、赤玉の赤い「太陽」=「サン」、鳥井=「トリイ」をくっつけて「サントリー」にしました。社名をサントリーにしたのは1963年です。

 

会社は国産ウイスキーメーカーとしての地位を確立し、洋酒ブームで業績は好調でした。

 

2代目社長の佐治敬三氏はそんな現状に満足せず、新たな市場に打って出たいとビールに目を付けました。

 

白州蒸溜所

 

白州蒸溜所は1973年に設立されました。

 

山崎蒸溜所の創業から50周年の年、佐治敬三氏は山崎に次ぐ2つ目のモルトウイスキー蒸溜所として設立しました。

 

当時の日本はサントリーオールドやトリスウイスキーから始まったウイスキーブームの最中であり、それらの原酒を確保する為に設立されました。

 

敷地面積はおよそ82万5000平方メートルと広大です。

 

その大きさは山崎蒸溜所の約11万平方メートルに比べると約8倍の広さを有し、日本で一番大きなウイスキー蒸溜所となりました。

 

世界的に見ても最大級の広さです。

 

白州蒸溜所はイギリスから輸入されている大麦麦芽を使用し、甲斐駒ケ岳の伏流水を使用して、ポットスチルで原酒を造り分けています。

 

シングルモルト

 

大麦麦芽のみを使用したウイスキーをモルトウイスキーと呼びます。

 

そしてシングルの意味は、「単一の蒸溜所で作られたウイスキーを瓶詰めしたもの」です。

 

1つの蒸溜所で作られた複数の樽のモルトウイスキーだけを瓶詰めしたものをシングルモルトウイスキーと呼びます。

 

すなわち、シングルモルトウイスキーとはその蒸溜所の個性を最大に主張できる製法です。

 

ちなみに、1つの蒸溜所の1つの樽から瓶詰めしたものは「シングルカスクウイスキー」と呼ばれます。

 

こちらは他の樽の原酒と混ぜることはしないため、蒸溜所の個性に加え、その樽の魅力もダイレクトに感じることができます。

 

白州18年シングルモルトの特徴

 

長期熟成モルトであり、深い味と香りがあります。

 

複雑なコクと甘みがあり、豊かな樽香も感じられます。フルーティーな香りにほのかなスモーキー、ミントのようなフレーバーなどがバランスよく調和した、最高のシングルモルトウイスキーです。

 

受章歴

 

白州18年シングルモルトは2006年3月に発売されました。

 

発売年から毎年と言っていい程、何度も大きな世界品評会で最高賞を受賞しています。

 

以下のように並べてみると圧巻ですね。


2020 ISC 金賞

2017 ISC 金賞

2016 ISC 金賞

2016 SWSC 最優秀金賞

2015 SWSC 最優秀金賞

2014 ISC 金賞

2013 ISC 金賞

2010 IWSC 金賞「ベスト・イン・クラス」

2010 IWSC 最高賞「トロフィー」

2009 ISC 金賞

2007年 IWSC金賞「ベスト・イン・クラス」

2006年 ISC金賞

 

世界的に評価の高い白州18年シングルモルトの定価と相場は?

 

白州18年シングルモルトの基本情報は以下です。

 

酒別:シングルモルトウイスキー

樽種:酒齢18年以上のヘビーピート・ホワイトオーク・シェリー樽原酒など

内容量:700ml

アルコール度数:43%

希望小売価格:32,000円(税別)

発売日:2006年3月

白州18年Amazonの価格相場推移


2015年 約28,000円

2016年 約27,000円

2017年 約31,000円

2018年 約50,000円

2019年 約52,000円

2020年 約65,000円

2021年 約90,000円

2022年 約105,000円

白州18年シングルモルトの定価は32,000円で、現在も販売されているにもかかわらず流通価格は高騰しています。2022年現在のAmazon価格は約105,000円まで上昇しており、酒販店でも10万円超えの価格で取引されています。

 

2015年より、世界的なジャパニーズウイスキーブームの影響で徐々に価格高騰が進んでいます。

 

現在のウイスキー市場の動向をみると、今後も白州18年シングルモルトの価値は下がりにくいと思います。

 

白州18年が高額になる理由

 

①世界中で評価されている

 

国内需要だけではなく海外需要も多いため、なかなか入手が難しくなりました。以前から日本国内でも日本らしい爽やかな味わいとして人気がありましたが、第21回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2016で金賞を受賞してから、海外でさらに話題になりました。海外でも需要が高まれば、より希少価値が高まります。

 

②国内外から人気のジャパニーズウイスキー

 

日本で「ウイスキーと言えば海外製」だった時代はだいぶ前に終わりました。ウイスキーブームをきっかけに日本で製造されるウイスキーの良さが国内でしっかり浸透し広まったからです。

 

ジャパニーズウイスキーの生産を始めた頃は、まだウイスキー自体が日本人に馴染みがなく受け入れられませんでしたが、日本らしい日本人に合うウイスキーを追い求めて改良を積み重ねてきた結果、今はジャパニーズウイスキーが好きな日本人がかなり増えています。

 

大量に生産されても国内・海外ともに需要が多く、需要と供給の関係を考えれば価格が高騰するのは当然のことです。

 

③現在は販売されていない旧ボトルの存在

 

現在販売されている現行ボトルの場合、箱がやや青みがかったグリーンになっていて、爽やかな印象です。

 

旧ボトルは白い箱で、ラベルも多少違います。

 

旧ボトルは現在はもう製造されていないので、人気が高いです。

 

④原酒不足で希少価値が高まっている

 

白州のシリーズの一部が原酒不足で販売できないというニュースが出回りました。

 

白州18年シングルモルトは18年以上の長期熟成された原酒が使われているため、このままいくと原酒不足の影響で価格が上がりやすくなると考えたファンたちが、今のうちに買っておこうと需要が急激に加速し、購入者が増えることとなりました。

 

今後も値上げの可能性が考えられるため、購入を検討している方は早めにストックしておくことをおすすめいたします。

 

白州18年を存分に楽しむ飲み方

 

①ストレート


白州18年シングルモルトをストレートで飲むと、熟成酒らしいコクや果実感があります。

 

ストレートで飲む時は、ウイスキーの温度を冷やしすぎないのが美味しく飲めるポイントです。

 

また、できるだけ香りをとどめておけるような形状のグラスを選んでください。

 

白州18年の風味を直接味わうことが出来るので、私自身は今までで一番好きな飲み方なのでお勧めです。

②ロック

 

ロックで飲むと、氷を使用したことで温度が下がり、ピートの香りが出ます。

 

味の雰囲気も変わります。ストレートに比べ果実のような甘さが弱くなりますが、スモーキーさを感じやすいです。

 

ロックで飲む時は、氷が溶けにくくなるように大きめの氷を選んでください。ロックグラスを使用して、時間をかけてゆっくり飲むと、徐々に氷が溶けて加水されていくため美味しさに変化があります。

 

ストレートに比べアルコールも薄まるので、きつい印象がかなり抑えられると思います。

 

白州18年シングルモルトの味と香りの変化を楽しみたい方にお勧めな飲み方です。


③ハイボール


ハイボールで飲むと、ミントのような爽やかな味がします。

 

白州の特徴である森のようなニュアンスの香りを感じやすいです。

 

ハイボールを作るときは、グラスと炭酸をしっかりと冷やすことが重要なポイントです。

 

氷をぎっしり詰めると、非常に飲みやすいので、初めての方でも楽しめると思います。

 

さっぱりとした飲み方がお好みの方にお勧めな飲み方です。

④水割り

 

白州18年シングルモルトに加水して飲むと、ストレートで飲むよりも濃厚な甘さと果物の香りを感じられるようになります。

 

18年以上熟成されているため、加水しても香りや甘さが強く残っています。

 

白州は水割りにして、白州の長所である爽やかですっきりした味わいを楽しむのもおすすめです。

 

入手方法

 

日本が世界に誇る白州18年シングルモルトを入手したい場合、大抵は酒屋などで購入される方が多いと思います。

 

酒屋によっては定価で販売していたり、今まで大切に保管してきた旧ボトルをプレミア価格で販売されているところもあると思われます。

 

一部高級スーパーなどでも扱っていますが、やはり価格は定価より大幅に高く設定されています。

 

インターネットでも購入することができますが、白州18年の人気の高さが見て取れるため、どこの店鋪も比較的高額な価格で販売されています。

 

まとめ


山梨の森の中の蒸溜所で造られる白州18年シングルモルトは、日本の青々とした木々の香りを感じます。

 

とても爽やかなウイスキーで、りんごや蜂蜜、バニラのような甘さが程よく調和しています。

 

一般的には、複雑かつ重厚、派手な香りの山崎18年の方が人気ですが、白州18年はまさに通好みのみが知る、いぶし銀のようなウイスキーです。

 

一度は山崎18年と並べて飲み比べてみていただきたいです。

 

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