2023年7月22日
終売した響12年を含む、サントリー響の定価など概要まとめ
目次
ジャパニーズウイスキーを代表する銘柄であるサントリー響。
響の歴史やラインナップまでご紹介します。
ウイスキー好きの人も、ウイスキー初心者の人も是非手に取ってみてください。
響とは?
響とはサントリーが1989年から発売している、日本のブレンデッドウイスキーです。
当初発売された「響17年」は、サントリー創業90周年を記念して作られたものでしたが、フルーティーで飲みやすい味と高級感のあるボトルで人気を博しました。
その素晴らしさから、その後も生産が続けられている現段階で日本最高峰のブレンデッドウイスキーです。
響が世界的に注目されることになったのが、2004年開催のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ (ISC) 。
「響30年」が、同コンクールの最高賞を獲得し、それが話題となって世界的な地位も確立しています。
響に使用されている原酒は、3つの蒸留所で造られており、それぞれ特徴が違います。
「山崎蒸溜所」「白州蒸溜所」「知多蒸溜所」といった、個性の強いそれぞれの蒸溜所にて、ミズナラという日本ならではの木材樽で原酒が仕込まれています。
それを熟練のブレンダーが最高のバランスでブレンドし、軽快でありながらも濃厚な味わいとなっています。
「響」の漢字の意味
「響」はなぜ「ひびき」という名の漢字が当てられているのでしょうか。
「響」という銘柄名は「人と自然と響きあう」という、サントリーの企業理念に由来しています。
「響」には「ウイスキーづくりを通して、世界中の人々や自然と共生していきたい」という想いと、「日本の豊かな自然が育んだ原酒をブレンドして、世界中に喜ばれるウイスキーを造りたい」という志が込められているのです。
その理念は「響」のボトルデザインにも表れています。
24面カットのデキャンタボトルが表しているのは、1日を刻む24時間と、季節の移ろいを記した日本の暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」。
人々の生活や自然の流れに寄り添うウイスキーであることを感じることができるでしょう。
また、響が誕生した1989年当時、ブラームスの「交響曲第一番第四楽章」をイメージして作られたとも言われています。
さまざまな個性のある原酒たちが、それぞれ響き合いながらひとつの交響曲をつくりあげていく…
当時のチーフブレンダーである稲富 孝一氏がヴィオラを弾いていたということも関係しているのか、まさに交響曲のような「響」をイメージして作られたのが、このウイスキーということなのでしょう。
響の種類と発売・終売について
響の種類や、発売・終売状況についてご紹介します。
1989年:響 17年 発売
1994年:響 21年 発売
1997年:響 30年 発売
2009年:響 12年 発売
2015年:響 12年 終売
2015年:響 ジャパニーズハーモニー 発売
2018年:響 17年 休売
2018年:響 ブレンダーズチョイス 発売
響ジャパニーズハーモニー
響ジャパニーズハーモニーは非常にバランスの取れたウイスキーです。
飲みやすいうえに食事やスイーツと合わせやすく、ウイスキー初心者からウイスキーを飲み慣れた人まで、幅広い人におすすめの1本です。
内容量:700mL
度数 :43%
定価 :5,500円(税抜)
受賞歴
2021年:ISC 金賞
2020年:ISC 金賞
2019年:ISC 金賞
2016年:SWSC 最優秀金賞
響ジャパニーズハーモニー マスターズセレクト
フローラルでフルーティーな香り、ダークチョコレートのような深みのある甘い味わい。
響ジャパニーズハーモニー マスターズセレクトは、免税店向けに販売されています。
原酒は響ジャパニーズハーモニーをベースとして、山崎蒸溜所のシェリーカスク原酒もブレンドして造られています。
内容量:700ml
度数 :43%
定価 :12,000円(免税)
受賞歴
2021年:ISC 金賞
2020年:ISC 金賞
2017年:ISC 金賞
響ブレンダーズチョイス
野イチゴやピーチの甘い香りで、ワイン樽由来の芳醇な香りがする甘い味わい。
響ブレンダーズチョイスは、複数の酒齢の原酒を厳選してブレンドし、ワイン樽で後熟された原酒を加えたウイスキーです。
発売当初は料飲店向けにしか卸されませんでしたが、現在はネット上で在庫があり、個人でも購入ができます。
内容量:700ml
度数 :43%
定価 :12,000円(税抜)
受賞歴
2021年:ISC 金賞
2020年:ISC 金賞
響12年
熟成感のある甘さ、バニラの香り、深い木の香り、長い余韻。
響12年は、梅酒を貯蔵した樽で熟成させたモルト原酒や、30年以上熟成したモルト原酒をブレンドしているのが特徴のウイスキーです。
かつては定番ラインナップとして販売されていましたが、現在は終売してしまっています。
内容量:700ml / 500ml
度数 :43%
販売当時の定価:6,000円(税抜)
響17年
クリームやバニラのような甘さと、バラのような華やかでゴージャスな香り。
余韻は長く、深みを感じる味わいです。
サントリー創業90周年を記念して発売された最初の「響」です。
2018年9月以降、販売休止となっており、再販の発表はまだありません。
ネット上における在庫はまだあるものの、価格は相当高くなっています。
内容量:700ml
度数 :43%
販売当時の定価:12,000円(税抜)
響21年
重厚で複雑な香りでスパイシーかつスイート。
口当たりはなめらかでフローラルで上品な香りが漂います。
響21年は生産本数が少なく、現在は入手困難な銘柄です。
多彩な原酒が使われており、贅沢な味わいが楽しめます。
内容量:700ml
度数 :43%
定価 :32,000円(税抜)
受賞歴
2021年:ISC ダブルゴールド
2020年:ISC 金賞
2019年:ISC ダブルゴールド
2019年:WWA 最高賞「World’s Best Blended Whisky」他多数
響30年
21年よりも深みや味の広がり方が増し、華やかなウッディさがあり、深いコクが感じられます。サントリーブレンデッドウイスキーの中の最高傑作です。
響30年は年間数千本しか造れない希少価値の高いウイスキーです。
生産量が少ないため、ブレンドはすべて手作業で行われます。
内容量:700ml
度数 :43%
定価 :160,000円(税抜)
受賞歴
2021年:ISC 金賞
2020年:ISC 金賞
2008年:ISC 最高賞
2008年:WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」他多数
響の限定ラインナップ
今までにさまざまな限定ラインナップの「響」が発売されましたが、「響」のブランドサイトに記載されている商品をご紹介します。
限定本数がなくなりネット上での在庫しかない銘柄だったり、抽選販売期間でないと手に入らない銘柄だったりするため、定価での入手は不可能です。
響ブロッサムハーモニー
桜餅の甘さ、樽由来のサクラとキンモクセイのような花の香り。
響ブロッサムハーモニーは、桜樽で後熟させた原酒をブレンドしたウイスキーです。
2021年から毎年限定販売されております。
祝いの席をイメージして造られており、ボトルのデザインも華やかで贈答品としても人気のある商品です。
内容量:700ml
度数 :43%
定価 :10,000円(税抜)
陶器ボトルシリーズ
陶器で作られたシリーズは、「響21年」と「響35年」用の限定ボトルとして作られ、1つ1つが手作りです。
工芸界の人間国宝とのコラボレーションによって作られたボトルや、有田焼・九谷焼で作られたボトルがあります。
意匠ボトルシリーズ
日本の伝統や文化を表した「意匠ボトルシリーズ」は、「響12年」「響17年」「響21年」「響30年」用の限定ボトルとして作られました。
富士山や松竹梅など、どのボトルも美しい装飾が施されています。
響の受賞歴
響は世界的なウイスキーの賞を多数受賞しています。
インターナショナル スピリッツ チャレンジ(ISC)
2004年 響30年 最高賞「トロフィー」受賞
2006年 響30年 最高賞「トロフィー」受賞
2007年 響30年 最高賞「トロフィー」受賞
2008年 響30年 最高賞「トロフィー」受賞
2009年 響17年 金賞受賞
2010年 響12年 金賞受賞
響21年 金賞受賞
2012年 響21年 金賞受賞
響17年 金賞受賞
2013年 響21年 トロフィー受賞
響17年 金賞受賞
響12年 金賞受賞
2014年 響21年 トロフィー受賞
2015年 響21年 トロフィー受賞
響12年 金賞受賞
2016年 響21年 トロフィー受賞
響17年 金賞受賞
2017年 響21年 シュプリーム チャンピオン スピリット受賞
響 JAPANESE HARMONY Master’s Select 金賞受賞
2018年 響21年 トロフィー受賞
響35年 金賞
2019年 響21年 ダブルゴールド
2020年 響30年 金賞
響21年 金賞
響 Japanese Harmony 金賞
響 Japanese Harmony Masters Select 金賞
響 Blender’s Choice BC 金賞
響30年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞(2年連続)
2010年 響21年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞
2011年 響21年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞
2013年 響21年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞
2016年 響21年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞
2017年 響21年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞
2019年 響21年 ワールドベストブレンデッドウイスキー受賞
ワールド スピリッツ コンペティション(SWSC)
2010年 響12年 金賞受賞
2012年 響12年 最優秀金賞受賞
2014年 響12年 最優秀金賞受賞
2016年 響 JAPANESE HARMONY 最優秀金賞受賞
響12年の価格
終売となってしまった今、ジャパニーズウイスキーの人気に加えて希少価値も加わり、響12年の価格は高騰しています。
当初の販売価格は6,000円(税抜)でしたが、ヤフオク・メルカリなどのフリマサイトでは、20,000円〜40,000円前後で販売されています。
根強いファンも多く、ジャパニーズウイスキーの人気上昇に伴い、今後ますます価格が上昇する可能性があります。
響を定価で買う方法4選
現在では定価での購入が困難になった「響」ですが、定価で買う方法があります。
①店頭やネットショップに入荷したタイミングで購入する
響は流通数が少ないため、可能性は低いものの酒屋さんやネットショップが定価で販売することがあります。
定価で購入するチャンスを逃さないためにも、できるだけ毎日入荷していないかをチェックしましょう。
②百貨店・酒販店・公式サイトで行われる抽選販売に応募する
百貨店や酒販店が運営するWebサイトや、響の公式サイトでは定価で響の抽選販売が行われることがあります。
抽選販売の情報をいち早く手に入れるためにも、各サイトのメールマガジンに登録しておきましょう。
③「抱き合わせ販売」で実質定価になるものを購入する
大手酒販店や、Amazonなどの大手ネットショッピングサイトでは、他のウイスキーとのセット販売「抱き合わせ販売」が行われていることがあります。
セットになることで、合計金額は高くなるものの、セット内容のウイスキーはすべて定価で販売されます。
抱き合わせ販売のセット内容に響が含まれることは少ないですが、運が良ければ見つけられるでしょう。
④ウイスキー福袋・くじを買う
大手酒販店・酒屋さんでは、「ウイスキー福袋」や「ウイスキーくじ」が販売されることがあります。
響が特賞や当たり商品になっていることが明記されている場合は、積極的に購入していきましょう。
ただし、外れてしまうと響以外のウイスキーを購入することになってしまうため注意が必要です。
まとめ
世界的なウイスキーの賞を多数受賞している響は、国内外で非常に高い人気を誇り、需要の高さに供給が間に合わず定価で購入するのは非常に困難です。
なかなか購入できないからこそ、定価で見つけたときの喜びもひとしおに感じられます。
サントリーのウイスキー造りにかける思いが詰まった「響」を飲んで、ブレンデッドウイスキーのすばらしさを堪能してみてはいかがでしょうか。
響12年 買取について
需要の高さから供給が間に合わない響は、ヤフオクなどのフリマサイトで価格が高騰しています。
また、終売になった響12年となれば希少価値が付き、更に高騰している傾向にあります。
その背景から響12年の買取価格も高騰しており、お持ちであれば買取に出すこともご検討されてはいかがでしょうか。
また、お酒の買取であれば、お酒専門買取店を選ぶことで、通常の買取店舗よりも高い買取が可能となっております。
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