2023年7月22日

竹鶴25年は終売で購入は不可能?定価販売はあるのか?入手方法や味わいを紹介

竹鶴 25年 定価

世界的に人気のある日本を代表するウイスキーメーカー「ニッカウヰスキー株式会社」。

 

現在は宮城峡や余市などのシングルモルトと、その二つをブレンドして作られる竹鶴が主なラインナップです。

 

そんなニッカウヰスキー株式会社が過去に発売していた高級ピュアモルトウイスキーである「竹鶴25年」というものが存在したことをご存じでしょうか?

 

それでは、今回竹鶴25年はどのようなウイスキーなのか?定価で入手できるのかを解説していきます。

 

竹鶴25年とは

 

竹鶴25年とはニッカウヰスキー株式会社のグループ会社であるアサヒビール株式会社が、2012年5月16日に発表し定番入りした長期熟成ピュアモルトウイスキーです。

 

発売に至った経緯は公式の発表を見る限り「12年」「17年」「21年」の三つのラインナップが竹鶴25年発売時点で世界的なコンペにて5つの賞を受賞していたことや、それに伴った需要高におけるブランドイメージの向上が目的だったようです。

 

そんな竹鶴25年のボトルの外観は、ニッカの高価格帯ウイスキーとして相応しいボトルに直接金色の塗装で商品名や熟成期間を記載したものとなっています。

 

また外箱も特別仕様で、従来の紙箱ではなく特製の黒塗り桐箱に収められている、鑑賞用としても楽しめるウイスキーです。

 

竹鶴の歴史

 

創業者である竹鶴政孝氏は造り酒屋の三男として生まれました。

 

二人の兄は酒造りに興味が無く竹鶴氏がその意志を受け継ぐこととなりました。

 

その後、大阪高等工業 醸造科を卒業し当時日本の洋酒メーカーのトップに君臨していた摂津酒造に入社します。

 

入社後、最先端の技術を積極的に取り入れていた摂津酒造の社長である阿部喜兵衛が、入社間もない竹鶴氏をスコットランドに留学させました。

 

スコットランドに留学しグラスゴー大学に籍を置いた竹鶴氏は、スペイサイドのロングモーン蒸溜所でグレーンウイスキー製造実習を受けます。

 

その後は、キャンベルタウンのヘーゼルバーン蒸溜所にてモルトウイスキーの製造を習得します。

 

その工程をこと細かにメモされており、今なお北海道余市郡余市町にある、余市蒸溜所内のニッカミュージアムにて「竹鶴ノート」として展示されています。

 

実習を重ねて留学から4年後に帰国した竹鶴氏でしたが、第一次世界大戦後の世界的な不況ということもあり、摂津酒造は竹鶴氏帰国後に行う予定だったウイスキーの製造を断念します。

 

竹鶴氏が摂津酒造を退社することになり行く当てがなく彷徨っていたところ、日本にいいウイスキーの技師がいるということを聞きつけた当時の寿屋(現在のサントリーの前身の会社)の鳥井信治郎氏が竹鶴氏に技術提供を求めます。

 

こうして寿屋に入社した竹鶴氏と鳥井氏が手を組み、山崎蒸溜所でウイスキーの製造に取り掛かります。

 

しかし、竹鶴氏自身将来的に自分が理想とする地でウイスキー作りをすることが夢だったため、寿屋を退社します。

 

その熱い気持ちの元、資金を集めて北海道余市市に蒸溜所を建設しました。当時の会社名はウイスキーとは程遠い大日本果汁株式会社という社名で、ウイスキーを製造するための資金繰りでリンゴジュースを販売していたそうです。

 

創業4年目にして初めて「ニッカウヰスキー」の販売を開始します。

 

当時は時代の流れもあってか主にブレンデッドウイスキーを積極的に製造していました。

 

そして、時代は流れ竹鶴氏が亡くなった後の2000年に竹鶴政孝氏をたたえるように竹鶴12年ピュアモルトとして初めて製品化されたことが竹鶴ブランドの始まりです。

 

余市と宮城峡のみを使用したピュアモルトウイスキー

 

竹鶴はニッカウヰスキー株式会社が製造する余市と宮城峡のモルト原酒のみを使用したウイスキーです。

 

スコットランドの気候に近い重厚感あふれる余市と、2つの清流に囲まれた次世代のウイスキーを実現させることを目標に竹鶴氏が作り上げた華やかでフルーティーな宮城峡がバランスよく混ざり合うウイスキーです。

 

そんな竹鶴が世に出回ったのは意外と最近で、2000年に初めて「竹鶴12年ピュアモルト」として販売されました。

 

それを皮切りに2001年に竹鶴17年ピュアモルトが販売され、竹鶴21年、竹鶴25年の順番で長期熟成のラインナップなども登場しました。

 

2014年には竹鶴氏をテーマにしたNHKの連続ドラマ「マッサン」が放送され、国内での人気が爆発的に上昇し、竹鶴の知名度は一気に上昇しました。

 

味わいや香り

 

竹鶴25年の味わいは、長期熟成の原酒を使用している熟成香や樽由来の芳醇な甘さ、余市の力強さをソフトにしたような主張の強すぎないピートの香りが感じられるようです。

 

色合いとしては濃い黄金色で香りは甘く、赤い果実の香りなどフレッシュさと奥行きを感じるコメントが多数見受けられます。

 

味わいは軽やかで麦の香ばしさや果実や花の香りなど、複雑味を感じさせるような味わいのようです。

 

竹鶴25年の楽しみ方

 

竹鶴25年の楽しみ方としては様々ありますが、度数などを加味するとストレートがおすすめです。

 

ストレートで楽しむことによって、ブレンダーが納得した味わいを楽しむことが出来るからです。

 

加えて、少し加水をしてみるのもおすすめです。

 

ウイスキーは加水をすることによって、高いアルコール度数から来る刺激で感じ取ることの出来なかった味わいがより顕著に表れるからです。

 

ただ、氷を入れた水割りは飲み方としてはいいかもしれませんが、液体が冷えることによって香りが開きにくいことがあります。

 

なので、もし氷を入れてさっぱり飲みたいということであればハイボールでウイスキーの香りを揮発させると、よりスムースに飲めてかつ香りもしっかり感じ取ることが出来るので、個人的にはそちらがおすすめです。

 

竹鶴25年の受賞歴

 

竹鶴25年は2019年に行われた世界各国のウイスキーがエントリーするコンペティション、「WWA(ワールド・アワード・ウイスキー)」にて、「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。

 

このWWAのワールド・ベスト・ブレンデッドモルトの部門では2018年から2023年時点の現在までで竹鶴の各シリーズが3回選ばれています。

 

竹鶴25年を手に入れるには?

 

ニッカを代表する長期熟成ブレンデッドモルトの竹鶴25年は、今や手に入れることが困難になっているウイスキーの一つです。

 

だからこそ定価で手に入れる方法があるのであれば、何とか手に入れたいものです。

 

しかし、現在は様々な事情から手に入れることが難しいのです。

 

それでは、何故この竹鶴25年が今入手困難になっているのか?今定価で手に入れる方法はあるのか?などを解説していきます。

 

竹鶴25年が終売発表?定価で手に入れる方法は?

 

現時点で竹鶴25年を定価で購入することは無理と言っても過言では無いかもしれません。

 

理由として第一に挙げられるのが、すでに終売してしまっていることです。2020年1月時点で原酒不足に伴い、当時販売されていた「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」の3つのラインナップが終売することが公式に発表されました。

 

正直なところ当時からジャパニーズウイスキーの高騰が話題になっていたこともあり、竹鶴ファンにとっても「やっぱりか…」という意見が多かったようです。

 

では、竹鶴25年は入手することが出来ないのか?と言われると、手に入れることは出来ますが、定価での購入はあきらめた方がいいかもしれません。

 

現在の入手方法としては、楽天市場やヤフーショッピング、ヤフオク、フリマアプリなどのオンラインサイトでの販売は確認できています。ただ、販売当時の定価70,000円(税抜)を大きく上回る約25万円前後で取引されています。

 

酒販店

 

竹鶴25年の酒販店での定価購入は見つけられる可能性がかなり少ないので諦めた方がいいかもしれません。理由としては、すでに終売してしまっていることがあげられます。

 

もし、その少ない可能性に賭けて探そうと思っているのであれば、郊外の個人の酒販店などを回ってみるのもありかもしれません。

 

公式ホームページでは竹鶴25年を新たに販売するニュースなどは発表されていないですが、2025年に行われる大阪万博などの国を挙げてのイベントの際は限定ラベルなどで一般販売されることがあるので、各種メディアでウイスキーの新着情報を確認していればいずれ定価での購入が可能になるタイミングも訪れるかもしれません。

 

オンラインサイト

 

竹鶴25年をどうしても手に入れたいということであれば、オンラインサイトがおすすめです。

 

例えば、楽天市場やヤフーショッピングなどのECサイトです。しかし、定価である70,000円(税抜)という価格には程遠く約25万円前後という価格で取引されています。

 

少しでも安く買いたいということであれば、オークションサイトを利用することがいいと思われます。定価での購入は難しいですが、25万を下回る価格で買える可能性は大いにあるので、出品情報を逐一確認してみると思わぬ価格で購入することが出来るかもしれません。

 

まとめ

 

今回は、日本のウイスキーの始祖である竹鶴政孝氏が魂を込めて作り上げた原酒をふんだんに使った竹鶴25年についてご紹介しました。

 

現状竹鶴25年は終売しており、定価で手に入れることは不可能と言っても過言ではありません。

 

しかし、ウイスキー需要が世界に向いている昨今、大阪万博などの国を挙げたイベントに向けて竹鶴25年のような長期熟成ブレンデッドモルトウイスキーを出荷する段取りを組んでいる可能性があるので期待したいところです。

 

それまで待てないという方や金銭的に余裕がある方などであれば、ECサイトやオークションサイトなどで手に入れるのも一つの手です。

 

もし、手元に竹鶴25年を持っているということであれば現在高騰していることも加味して、取っておくのも一つの手かもしれません。

 

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