2023年7月22日

終売した竹鶴12年の定価は?現在も人気の理由と購入について解説

竹鶴 12年 定価

ニッカウヰスキーを代表する銘柄「竹鶴」。広島県の竹鶴酒造が生家でニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の名を冠したこのウイスキーはどういったものなのかを紹介します。

 

竹鶴とは

 

竹鶴は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏の名を冠したウイスキーブランドです。

 

ニッカウヰスキーで製造され、アサヒビールが販売しています。

 

「余市蒸溜所」と「宮城峡蒸溜所」の2ヶ所で作られたモルト原酒を掛け合わせたヴァッテッドモルトウイスキーのため、ピュアモルトと呼ばれています。

 

スモーキーな香りとスパイシーで力強い味わいの「余市」と、華やかな香りで軽やかな味わいの「宮城峡」。

 

それぞれのモルト原酒を絶妙なバランスで配合し、グレーンを使わずにブレンデッドウイスキーのような柔らかな味わいを実現しています。

 

竹鶴の歴史

 

竹鶴政孝氏亡き後に開発され、2000年に「竹鶴12年ピュアモルト」として初リリース。

 

当時、ブレンデッドウイスキーのブラックニッカが高い人気を誇っていました。

 

そんな中「ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいモルトウイスキー」をコンセプトに作られたのが竹鶴です。

 

2000年の「竹鶴12年ピュアモルト」の販売に始まり、2001年には「竹鶴17年ピュアモルト」が発売されました。

 

続いて「竹鶴21年ピュアモルト」「竹鶴25年ピュアモルト」をリリースしています。

 

創業者・竹鶴政孝について

 

日本のウイスキーの父と呼ばれ、人生のすべてをウイスキー作りに捧げた男、竹鶴政孝氏。

 

竹鶴政孝氏の歴史は、日本のウイスキーの歴史でもあります。

 

経歴

1894年:広島県竹原町(現 竹原市)に「竹鶴酒造」の三男として生まれる。

1916年:大阪高等工業学校醸造科を卒業

1916年 :摂津酒造に入社

1918年: スコットランドのグラスゴー大学に留学

※当時の勤務先であった摂津酒造の社長の命により、 本場スコットランドにてウイスキーの製造法を学ぶ。

1920年:ジェシー・ロバータ・カウン(愛称リタ)と結婚。

1921年:摂津酒造を退社。

※リタと帰国するも、ウイスキー製造計画がなくなってしまい退職する。

1923年:寿屋(現サントリー酒類株式会社)に入社

※日本初のウイスキー製造工場である山崎工場を設立、工場長を務める。

1934年:寿屋を退社

1934年:北海道余市町に大日本果汁株式会社(後のニッカウヰスキー株式会社)を設立してウイスキーの製造を開始。

1940年:第1号のウイスキーを発売。

1969年:勲三等瑞宝章を受章。従四位に叙せられた。

NHK連続テレビ小説『マッサン』のモデルとなった。

 

余市蒸溜所が舞台のNHKドラマ「マッサン」放送

 

2014年9月から2015年3月まで放送された、NHK連続テレビ小説『マッサン』。ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏をモデルにしたもので、平均視聴率は21.1%を記録し、全国で話題となりました。

 

舞台となった余市蒸溜所を目当てに、道外から北海道へ観光に来る人も増えました。

 

また、ドラマの注目度が高まるにつれて、百貨店やスーパーなどで「『竹鶴』を買いにきた」と指名買いする人の姿もあったようです。

 

2015年5月26日、ニッカウヰスキーは国内ウイスキーの販売数量を発表し、2015年1月~4月は前年比157%と好調に推移しているとのことでした。

 

「ドラマが終了した4月以降は売り上げが落ちるのでは?」と思われるかもしれませんが、4月には前年比207%を記録しました。

 

ニッカウヰスキーの販売などを手掛ける当時のアサヒビール副社長・平野伸一氏は「マッサン終了後も、絶好調に推移している。

 

ドラマをきっかけに、多くの人に購入していただいた。そうした人たちがコアユーザーに定着したのではないだろうか」と見解を示していました。

 

竹鶴の種類

 

竹鶴ピュアモルト12年

 

竹鶴ピュアモルトがニッカウヰスキーから発売された当初は、この12年からスタートしました。

 

はじめは現行のザ・ニッカのような四角に角張った角瓶でしたが、その後は現行のような筒型へと瓶の種類を変えています。

 

ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいモルトウイスキーとして高い評価を得て、竹鶴の人気を不動にさせた商品です。

 

その後長きに渡って竹鶴ブランドを支えてきたボトルでしたが、現在は終売しています。

 

メーカー発売当時の定価は、12年ものとは思えない価格で2,450円でしたが、終売以降は価格が高騰し続けており、現在ではECサイトなどでは概ね2万円以上になっています。

 

また、ヤフオク・メルカリなどのフリマサイトでは、2万円前後での出品となっています。

 

竹鶴ピュアモルト17年

 

竹鶴12年ピュアモルトの好評を受け、ニッカウヰスキーは竹鶴12年発売の翌年になる2001年に竹鶴17年ピュアモルトを発売しました。

 

竹鶴本来のコンセプトである、飲みやすいモルトウイスキーとしての味わいは健在。

 

国内外でも特に高い評価を獲得した商品です。

 

他の種類の竹鶴と共に長きに渡り竹鶴ブランドを支えてきたウイスキーでしたが、2020年3月をもって終売しています。

 

メーカー発売当時の定価は、17年ものとしては破格である7,000円でしたが、終売以降は価格が高騰し続けており、現在ではECサイトなどで概ね4万円前後かそれ以上の価格です。

 

ヤフオク・メルカリなどのフリマサイトでもほぼ同様の4万円前後となっています。

 

竹鶴ピュアモルト21年

 

ニッカが送り出した竹鶴の人気は留まることを知らず、17年の発売からしばらくして竹鶴21年ピュアモルトが発売されました。

 

他の種類の竹鶴と比較しても特に評価が高いウイスキーで、世界的な酒類の品評会であるISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞を複数回受賞しています。こちらも長きに渡って竹鶴ブランドを支えてきたウイスキーでしたが、原酒不足に伴い2020年3月をもって終売しています。

 

メーカー発売当時の定価は16,500円と、21年ものとしては非常に安い設定でした。

 

人気の高まりからネットでは終売前から価格が高騰し続けており、2022年12月現在ECサイトなどでは概ね8万円前後で取引されています。

 

ヤフオク・メルカリなどのフリマサイトで6万円前後から購入可能です。

 

竹鶴ピュアモルト25年

 

ニッカが造り出すウイスキーの中でも最高レベルの味わいになるのが竹鶴25年ピュアモルトです。

 

他の種類の竹鶴と同様に国内外で高い評価を得ており、2016年に開催された伊勢志摩サミットでは、先述の竹鶴21年と共に各国首脳に振る舞われました。

 

竹鶴ブランドの人気を牽引したウイスキーでしたが、原酒不足に伴い2020年3月を以て終売しています。

 

メーカー発売当時の定価は、その希少性の高さから7万円という設定でした。

 

2022年12月現在ではECサイトなどでは概ね30万円前後で取引されています。ヤフオク・メルカリなどのフリマサイトでもほぼ同様の価格帯です。

 

竹鶴ピュアモルト

 

竹鶴の現行品です。

 

現行の竹鶴ピュアモルトは、発売当初からのコンセプトである「モルトウイスキーだけでブレンデッドウイスキー並に飲みやすいウイスキー」を守り続けています。

 

ニッカウヰスキーでは、北海道にある余市蒸溜所の余市モルトと宮城県にある宮城峡蒸溜所の宮城峡モルト2箇所で、独自のモルトウイスキーを製造。

 

竹鶴はこの2箇所で蒸溜・熟成された3種類のモルトウイスキーがブレンドされます。

 

竹鶴ピュアモルトはモルトウイスキーが持つ重厚な味わいを持ちながらも滑らかな口当たりで、香りはそれぞれのモルトの特徴が活きつつも、癖を抑えたアロマに仕上がっています。

 

竹鶴12年の受賞歴

 

・ISC2013 銀賞受賞

・ISC2012 銀賞受賞

・ISC2010 銀賞受賞

・ISC2009 銀賞受賞

・ISC2008 金賞受賞

・ISC2007 銅賞受賞

・ISC2006 銀賞受賞

 

※ISC:インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ

 

ウイスキーファンの中で人気の高い竹鶴12年は、プロから見ても評価の高いボトルです。

 

実際に世界的な品評会であるISCでは合計7回もの受賞歴があります。

 

2008年にはISC金賞受賞経験もあり、竹鶴12年が世界的に認められている1本であることがわかります。

 

竹鶴12年の価格推移

 

以下はAmazonでの販売価格の推移をまとめたものです。

 

9年の間に約25倍にも跳ね上がっていることが分かります。

 

竹鶴12年の人気ぶりは数字で見ても歴然ですね。

 

2013年  約 2,000円

2014年 約 4,100円

2015年  約 13,000円

2016年  約 15,000円

2017年  約 17,000円

2018年  約 25,000円

2019年  約 24,000円

2020年  約 30,000円

2021年  約 49,500円

2022年  約 49,600円

 

竹鶴ヴィンテージウイスキーはすべて終売

 

ここまで紹介したように、現在においてニッカウヰスキーから発売されている竹鶴はノンエイジだけで、他のヴィンテージ(年数表記あり)ボトルは全て終売しています。

 

終売前からウイスキーの原酒不足に加え、竹鶴ブランドに対する人気の高まりが慢性的な品薄状態を生み出しており、ネット上では価格が高騰を続ける傾向にあったようです。

 

現在、ノンエイジ以外の竹鶴は各種ECサイトで販売されているものか、ヤフオク・メルカリなどのフリマサイトでしか手に入れられません。

 

いずれも定価と比較して非常に高額ですし、原酒不足が解消するまでは今後も値上がりが続く可能性が高いです。もしどうしても手に入れたい場合は早めの購入をおすすめします。

 

竹鶴はどこで買える?定価で買える?

 

竹鶴12年は終売から長い期間が経過しているため、ただ値段が高いだけでなく、そもそもボトルの入手難易度が非常に高いです。

 

一般的な酒屋には当然ラインナップされておらず、会員向けの抽選などで販売されることもほとんどありません。

 

購入を狙うのであれば、Amazonや楽天市場などの通販が候補になるでしょう。

 

ただしこれらのネット通販は、前述した通り価格が高騰している状況なので気をつけましょう。

 

もし竹鶴12年をAmazon価格よりも安く売っているお店があれば、非常にラッキーなのでぜひ狙ってみてください。

 

竹鶴12年のレビュー

 

竹鶴12年の口コミについてご紹介します。

 

竹鶴12年の良い口コミには

「飲みやすく味に癖がない」

「モルトウイスキーの入門としておすすめ」

「再版を待ち望む声が非常に多い」

というものが多く見られました。

 

このウイスキーは非常に完成度が高く、誰にでも飲みやすいボトルとして非常に愛されています。

 

既に終売してしまった商品でありながら、今でも復活を待ち望む声が非常に多いようです。

 

竹鶴12年の悪い口コミとしては

「価格が高騰していて買えない」

「模造品が出回っている」

「肉料理とは合わない」

というものがありました。

 

ウイスキーの味に関する不満は一切見られませんでしたが、人気ゆえに希少価値が上がり手に入らないという意見が多いようです。

 

まとめ

 

竹鶴12年はコスパ良し・味良しのウイスキーとして人気を集めていましたが、残念ながら2014年に終売となり今では希少な銘柄に変わってしまっています。

 

まろやかでクセがなく飲みやすい竹鶴12年は、現在でも市場人気の高い銘柄です。

 

ボトルを所有している方は非常にラッキーなので覚えておきましょう。

 

竹鶴12年は現在の市場で高額買取の対象となるアイテムなので、ボトルをお持ちであればぜひお酒買取の利用なども検討してみてください。

 

お酒の買取についてご紹介

 

高騰化が進む竹鶴12年は、お酒買取市場でも人気のアイテムです。未開封ボトルであれば高い査定額が期待できるので、もし今後も飲む予定がないのであればお酒買取専門店の利用を検討してみましょう。

 

なお買取に出す場合は、リサイクルショップのようなお店ではなくお酒に詳しい「お酒買取専門店」を選ぶようにしましょう。

 

なぜならお酒に詳しいプロの査定員がいるショップの方が、定価ではなく現在の相場に見合った高額買取ができるからです。

 

お酒買取専門の株式会社蔵王では現在ウイスキーの買取を強化しており、竹鶴12年ピュアモルトにも高い査定額をお付けしています。

 

店頭買取・宅配買取・出張買取の3種類から好きな方法をお選びいただけるのでぜひご利用ください。

 

蔵王のウイスキー買取はどの方法を選んでもお客様負担0円とお得です。

 

査定料はもちろん送料や手数料なども発生しないので安心してお任せください。

 

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