2023年7月19日
ウイスキー投資とは?今後のウイスキー市場の見通し
目次
昨今は個人で資産形成を行うために投資をする人が増えています。
仮想通貨や株価といった金融資産の他に、最近注目されているのが「ウイスキー投資」です。
希少価値の高いウイスキーの売買価格は年々上昇しており、特に販売が終了している人気銘柄は数万円の投資額が数十万円に膨れ上がることも珍しくありません。
この記事では、ウイスキー投資の特徴や注目される背景、今後の見通しについて解説します。
ウイスキー投資に関心のある方は、この記事の内容を参考にしてみてください。
ウイスキー投資とは
ウイスキー投資とは、購入したウイスキーを数年〜数十年かけて保管し、価値が高騰してから売却する投資手法です。
基本的には希少価値のあるヴィンテージウイスキーを対象に買い付けを行いますが、売却する頃には価値が数十倍に伸びるような銘柄もあります。
ヴィンテージウイスキーが値上がりする理由は、世界中の愛好家から需要があることや製造に時間がかかることの2つが大きいです。
特に「シングルカスク」と呼ばれるウイスキーは、需要に対して流通量が極端に少ないため、高値で取引されている銘柄が多い傾向にあります。
ウイスキー投資が注目されるようになった背景
ウイスキー投資は、現物資産投資の中でも特に注目されています。
一昔前までは、ウイスキーに投資して資産形成を目指すことはあまり考えられていませんでした。
しかし、数年前からウイスキーの売買価格が上昇したことにより、ウイスキーは投資対象として注目されるようになっています。
ウイスキーは単なる嗜好品の枠を超え、資産形成のための投資商品という価値も持ち始めたのです。
特に熟成期間が長いウイスキーや休売・終売している商品、限定品のように入手困難な銘柄は希少価値が高く、買取市場では高値で取引されています。
ウイスキーの価格は年々上昇傾向で、特に熟成年数が長いジャパニーズウイスキーは国内のみならず世界から注目されており、価格が高騰しています。
国内ではニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」が2014年から2015年にかけて放映されたことにより、認知と人気を高めるきっかけとなりました。
近年のハイボール人気も、ウイスキー投資の需要を後押ししています。
しかし、ウイスキーは完成までに時間がかかるため、大量生産ができません。
さらにウイスキーのもとになる原酒も不足しており、高まる需要に対して供給が追いついてない状態です。
今後もウイスキーの需要は高まっていくと見られ、価格も上昇していく可能性が高いでしょう。
ウイスキー投資の魅力
ウイスキー投資が狙い目といわれる理由は主に5つあります。
売却しやすい
ウイスキー投資がおすすめな理由の1つが売却のしやすさです。
例えば、同じ実物資産に当たる不動産は、売買の際にさまざまな手続きが必要になります。
しかし、ウイスキーの場合はヤフオクやメルカリなどを使って簡単に個人間で売買することもできます。
また、ウイスキーは世界中に愛好家がいるため、買い手が見つかりやすいというのも特徴です。
売却先に困るケースが少ないという点はメリットといえるでしょう。
品質管理がしやすい
投資対象になるお酒としてウイスキーの他に、ワインも挙げられますが、ウイスキーはワインに比べて品質管理がしやすいのがメリットです。
ウイスキーは蒸留酒であり、アルコール度数は40%前後と高いので、品質が安定しやすく、保存方法も比較的簡単です。
一方、ワインは醸造酒で、長期間保存する際には一定の温度や湿度を保つなどの保存方法に注意が必要になります。
ワインなどの保存方法が難しいお酒に比べると、ウイスキーは高温多湿と直射日光を避けていれば、長期間保存しやすいお酒だといえます。
馴染みのある商品で情報収集しやすい
ウイスキーは普段から飲む人も多いお酒なので、同じ投資といっても株や投資信託などの金融商品に比べて馴染みがあるはずです。
「どのウイスキーを買うべきか」「どのウイスキーが値上がりしやすいか」などといった情報は、個人でも得やすい傾向にあります。
特にお酒が好きでウイスキーを飲むのが趣味だという方は、趣味の延長で取り組めます。
投資初心者の方でも比較的情報を集めやすい点は、ウイスキー投資のメリットといえるでしょう。
価格が高騰している
ウイスキーの売買価格は年々上昇傾向にあります。
つまりは、ウイスキーの高騰によるハイリターンの可能性が高いといえるのです。
世界中から注目されているジャパニーズウイスキーは、代表的な銘柄である「山崎」をはじめ、さまざまなメーカーの商品で価格の高騰が起きています。
ウイスキー投資のリスクと注意点
ウイスキー投資は、投資初心者でも始めやすく、ハイリターンも期待できるなど、いいことばかりのようにも見えますが、当然リスクやデメリットも存在します。
実際に投資を始める前に、ウイスキー投資のリスクや注意点についても理解しておきましょう。
買い手がつかないと売却できない
これはウイスキー投資に限った話ではありませんが、投資したウイスキーを買ってくれる買い手がつかないことにはお金に換えることはできません。
例えば、個人で出品したとしても、設定金額が見合わないと買い手がつくことはないでしょう。
銘柄やタイミングによっては損をする可能性がある
ウイスキー投資はハイリターンが期待できるとはいえ、やり方も間違えれば損をします。
無理して高いボトルを購入したとしても、その後ボトルの価値が下がってしまい、購入金額を上回る金額で売却できなくなる可能性ももちろんあります。
考えられる例としては、終売となっていたウイスキーが再販されるケースが挙げられます。
ウイスキーの価値が高まる要素の一つとして、メーカーから販売されていないことにもあります。
終売しているウイスキーは手に入りにくいので、希少価値が高まり、買取価格も高くなりますが、再販売され手に入れやすくなれば、当然買取市場における価値は下がります。
購入する銘柄を選ぶ際は、メーカーの生産に対する姿勢を知っておくことも大切です。
保管方法に注意
ウイスキーはワインに比べても、保管しやすいお酒ではありますが、乱雑な方法で保管すると品質が下がってしまいます。
基本的には直射日光を避けて、冷暗所での保管をしましょう。
盗難・被災リスク
ウイスキーは一般家庭で保管することも可能ですが、盗難や火災、自然災害の被災といったリスクも考えなければいけません。
保管場所をしっかりと確保し、鍵をかけるなどの対策をしておくことをおすすめします。
酒類販売免許が必要な場合がある
ウイスキーなどのアルコール飲料を大量に売買する場合、酒類販売業免許の取得が必要となるケースがあります。
免許なしで酒類の販売を行うと、懲役や罰金の対象となるため注意が必要です。
個人が少量のウイスキーを売買する程度なら問題はありません。
しかし、定期的な売買・販売を行う場合は、業務形態に応じた免許の取得が必要です。
海外で売買する場合は為替レートが影響する
ウイスキー自体の価格が上昇していても、為替によって損をする可能性がある点には注意が必要です。
例えば、日本で購入したウイスキーを海外に売る場合や、海外からウイスキーを購入する場合は為替が影響します。
手数料や送料もかかるため、トータルではほとんど利益が出ないケースもあります。
偽物を掴む可能性がある
ウイスキー投資が狙い目といわれるようになると、それに目を付けた偽物を販売する業者も現れます。
オークションサイトなどの個人取引の場では、ジャパニーズウイスキーを中心に、購入したウイスキーが偽物だったという被害が発生します。
投資対象として価格の高騰が期待できるウイスキーを購入しようとしたときに、ウイスキーに詳しい方であれば偽物を見抜けるかもしれませんが、ウイスキー初心者が偽物を見抜くのは難しいです。
できれば信頼できるところからウイスキーを購入するのが望ましいですが、ご自身でも細心の注意を払い購入することをおすすめします。
今後のウイスキー市場はどうなる?
投資を考える上で現在価格が高騰している投資対象を見つけたとしても、今後価格の上昇が見込めず、むしろ価値が下がるリスクがあるものなら魅力は感じませんよね。
ウイスキーは価格の上昇が期待できるため狙い目だといえます。
その根拠は、ウイスキーの性質にあります。
ウイスキーが完成するまでには、長い熟成期間が必要であるため、品薄であるからといって生産量を増やすことはできません。
品薄状態であるにも関わらず、供給が増えないということは、物の価値は上昇しやすい状態といえます。
ウイスキーはすぐに供給を増やせないため、品薄状態は長期的に続くと見られ、今後も価格の上昇が期待されます。
まとめ
ウイスキーの売買価格は、原酒不足や近年のウイスキー人気により上昇しており、今後もウイスキー投資の成長が期待されています。
ハイリターンが期待できる上に、保管方法もワインなどと比べると難しくはないので、初心者の方でも始めやすい投資となっています。
とはいえ、最低限の品質管理は必要ですし、盗難や被災リスクなどの対策はしておかなければいけません。
一般家庭でウイスキーを保管し、個人で売買することも可能ですが、難しいと感じる方におすすめしたいのが、ウイスキーの資産運用サービスを利用することです。
Wgainでは、価値のあるヴィンテージウイスキーで資産運用ができる日本初のプラットフォームを運営しています。
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ぜひウイスキーがお好きな方、資産運用に興味がある方はご検討ください。