2023年7月23日
ストレートウイスキーってそのまま飲むだけでしょ?ウイスキーを最大限楽しめる味わい方を解説!
目次
ウイスキーの風味を楽しみたいなら、ストレートがおすすめです。
ストレートで飲む=ただそのまま飲むだけだと思っていませんか?
ストレートはウイスキーに使われている原料の味わいをそのまま楽しめ、それぞれの銘柄の異なる味わいもダイレクトに感じられるのが一番のポイントです。
ウイスキーをストレートで楽しむなら、ウイスキーの種類の選び方が大切なポイントになってきますが、ウイスキー初心者はウイスキーの種類、選び方が分からない方も多いと思われます。
そこで今回は、ウイスキーの種類や選び方・隅々までウイスキーを味わえる飲み方について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ストレートウイスキーとは
常温で、ウイスキーに水や氷などを加えずに飲むスタイルのことです。ウイスキー愛好家の間では、ストレートのことを「ニート」と呼ぶこともあります。
ウイスキーは使われる原料や発酵条件、樽の種類などさまざまなこだわりを組み合わせて、作り手がベストだと思った状態でボトルに詰められます。
そのため、複雑な味や香りを過不足なく楽しみたいときに好まれるのが、「ストレート」という飲み方なのです。
ストレートでウイスキーを楽しむための事前準備
用意するものとして、グラス・ウイスキー・チェイサーの3つです。
グラス
ウイスキーをストレートで飲む場合、その芳醇な香りを味わうことがポイントです。
ウイスキーは空気に触れた瞬間から刻々と変化し、香りや色味などを楽しむことができます。
このためグラスは透明で厚みのない「テイスティンググラス(ストレート用グラス)」を用意するとよいでしょう。
しかし、絶対にテイスティンググラスを使用する必要はないため、自分の好みや店員さんが薦めたグラスを使用すると良いでしょう。
ウイスキー
ウイスキーは、グレーン・モルト・ブレンデッドの3種類に分けられており、それぞれ特徴が異なります。
まずはこの3種類のウイスキーを試して、自分の口に合ったウイスキーを絞り込んだ後、自分が気に入った銘柄のウイスキーを選びましょう。
それぞれの特徴について解説いたします。
・グレーン=さっぱりした味わい
「グレーンウイスキー」とは、とうもろこし、ライ麦、小麦などの穀類を主原料とし、そこに大麦麦芽を糖化酵素として加え製造されたウイスキーです。
特徴として味わいや口当たり・香りが軽やかな仕上がりになっています。
サラッとしていて飲みやすく、後味にクセがないので別名は「サイレント(寡黙な)スピリッツ」とも呼ばれています。
・モルト=原料の強い味わい
モルトウイスキーは大麦麦芽のみを原料としたウイスキーです。
よく耳にする「シングルモルト」は、1つの蒸溜所のみで作られたモルトウイスキーという意味です。
ウイスキーの原料の味をそのまま楽しむことができます。
銘柄や産地・蒸溜所や使用される水・製造過程などによって味や風味などが異なるので、モルトウイスキーだけでもさまざまな風味を楽しむことができるのが特徴です。
ウイスキー原料の個性が強く出ているため別名は「ラウド(声高な)スピリッツ」とも呼ばれています。
・ブレンデッドウイスキー=ブレンダーによって違った味わい
モルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をブレンドして造られたブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーと比べて飲みやすく、親しみやすい味わいなのが特徴です。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンドする割合はブレンダーによって違うため、味や風味が違ってくるのが魅力で、多くの種類があり、飽きることなくウイスキーを楽しむことができます。
チェイサー
ウイスキーをストレートで楽しむためには「チェイサー」は必要不可欠です。
お酒に強い方でも水や炭酸水など、口直し用の飲み物を用意した方がよいです。
ウイスキーのアルコール度数は最低でも約40度程度あります。高いアルコール度数による身体への負担を減らし、二日酔いを防ぐことができます。
また鈍くなりかけていた味覚や嗅覚をリセットし、次に口に入れるお酒の繊細な香りや味わいを何度でも感じ取ることができます。
ストレートでウイスキーを楽しむ
ストレートウイスキーの作り方はとてもシンプルなので、各ポイントを抑えながら、一緒にストレートウイスキーの楽しみ方を試してみましょう。
1.
冷やしていないテイスティンググラスに常温のウイスキーを30ml程度注ぎ入れます。
ウイスキーの香りの成分は揮発によるものですので、常温がもっとも香りが立ちやすいです。
2.
始めに常温の水を一口飲みましょう。口や鼻の感覚をリセットするためです。
次にグラスに注いだウイスキーの色合いを目で楽しみましょう。
水と比べてウイスキーの色合いを確かめるのも良いでしょう。
また別々のウイスキーを並べてよく観察すると、どれも琥珀色と思っていたウイスキーはそれぞれ色が異なり個性があることに気づくでしょう。
3.
続いてストレートウイスキーの真骨頂である、香りを楽しみましょう。
手の熱がウイスキーに伝わって温度が上がらないように、テイスティンググラスの台座を持つようにしましょう。
そして、ゆっくり鼻をウイスキーに近づけて、香りを嗅いでみましょう。すぐに香りが消えるウイスキーもありますので、注ぎたての香りも忘れずに楽しんでみてください。
4.
グラスの台座の部分を指で挟み込むように持ち、グラスを少し傾けて揺らし、ウイスキーを空気に触れさせます。
ストレートウイスキーは、グラスを何度かスワリング(ゆっくり回すこと)してから飲むと、注ぎたてのときと比べて香りに大きな違いを感じられる飲み方です。
ウイスキーの香りをより引き立たせて、楽しむことができます。
5.
ストレートウイスキーを楽しむ時、ウイスキーを飲んで楽しむのではなく、舐めて楽しむことも重要です。
ほんの少量のウイスキーを飲み込まずに口に含みます。舌の上で転がす感覚で、ウイスキーの味や香りを感じましょう。
舌の上で十分に楽しんだら飲み込んで、口の中に残った香りや味(アフターテイスト)を楽しめます。
口を閉じて、鼻から息を吸ってみたり、口の中の感覚に集中して、飲み込んだウイスキーの余韻を楽しんでみてください。
ストレートでウイスキーを楽しむための注意点
ストレートウイスキーの最低アルコール度数はおよそ40度程度なので、一度に大量に飲むのは危険です。
以下の注意点を守って、安全安心にストレートウイスキーを楽しみましょう。
・ウイスキーをストレートで飲む場合、約60ml/日の適用量程度に抑えましょう。
・ストレートでなくても、ウイスキー含めアルコールを一度に大量摂取しないこと。
・空腹の状態で飲まないこと。
・飲酒後の入浴や運動は避けましょう。
ストレートでおいしいウイスキーの特徴
ストレートでおいしいウイスキーかどうかを判定するポイントとして、香り、味わい、口当たり、余韻の4つが挙げられます。
これらは実際に飲んでみないとわからない部分なので、少量ずつテイスティングをしておいしいと感じるウイスキーを見つけてみましょう。
ここまでストレートウイスキーの楽しみ方、選び方について、いろいろご紹介しました。
ウイスキーのアルコール度数は40度前後ありますので、ストレートで飲むことに高いハードルを感じる方が多いでしょう。
また、たまたま選んだウイスキーが癖の強いものや、自分の好みではないもので苦手意識が生まれてしまったという方もいると思います。
もしまたストレートウイスキーを飲む機会があれば、本記事を参考にいろいろとお試しいただき、自分好みのウイスキーが見つかるきっかけになれれば幸いです。
そのほかの飲み方
ストレートウイスキーはかなり香りや風味が強く出る飲み方です。ストレートでいろんな銘柄を試したけど、やはり苦手という方もいることでしょう。
そんな方は、別の飲み方でもウイスキーは充分美味しく飲めますので、以下の飲み方もお試しいただければと思います。
ストレートウイスキー以外の飲み方に慣れた後、ウイスキー本来の味わいをより感じられるストレートに再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
オン・ザ・ロック
日本では「ロック」とも呼ばれています。
おなじみの飲み方の一つです。大きめの氷を入れたロックグラスにウイスキーを適量注ぎ、マドラーでかき混ぜれば完成です。
冷たさが命なので、しっかり冷やしたグラスや固く溶けにくい氷を使用することがポイントになります。
ハイボール
ウイスキーを炭酸水で割り、爽快感たっぷりに仕上げる飲み方です。
炭酸水以外にもトニックウォーターやジンジャーエールなどの炭酸入り飲料でアレンジして楽しむこともできます。
氷なしにするとよりウイスキーの旨み・甘みが愉しめます。炭酸ガスが逃げないようにかき混ぜ過ぎないことがポイントです。
水割り
ウイスキーを入れて水で割る飲み方です。
ウイスキーと水の理想的な割合は、1:2.5程度です。水がウイスキーの個性をやわらかく包むので、食事と楽しむウイスキーの飲み方としても知られています。
自分好みの濃さに調節して、一番美味しく感じる割合を見つけてシェアするのもいいでしょう。
まとめ
ウイスキーをストレートで飲むことについて詳しく解説してきました。
「ストレートウイスキー」と言っても、モルトウイスキーなのかブレンデッドウイスキーなのかによって味わいは大きく変わります。
ウイスキーとチェイサーの温度によっても感じ方は変わりますので、事前にきちんと準備して万全の状態でウイスキーを楽しんでみてください。
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